「長期」「分散」「低コスト」の3要因は、投資信託以外の資産保全にも適用できる大原則です。 　あなたが持っている資産額にもよりますが、資産は日本円での預金、外貨預金、保険、投資信託、株式（売買益を狙うのではなく、資産保全のために安定株を買って塩漬けにする）、金地金などに分散し、しかも長期間保全することが重要です。英国のEU（欧州）離脱で、外貨売買で利ざやを稼ぐ、FX（外国為替証拠金取引）で一勝負するなどということは考えないほうがいいと思います。外貨の売買やFXにおいては、手数料がばかにならず、なかなか利益が出ないからです。 　現在のような混乱期は、10年以上投資できる余剰資金を1億円以上持っている富裕層にとっては、株式購入や投資信託で資産を増大させるチャンスです。 　しかし、日々の生活に追われるサラリーパーソンの場合は、あまり大きな夢を見るのではなく、とりあえず手取り年収の2倍を目標にコツコツ貯金（もちろん円で）をしていくことをお勧めします。余剰資金が十分にないサラリーパーソンが簡単に儲けられるほど投資の世界は甘くありません。 【今回の教訓】 「高い授業料だった」と思いましょう ◆募集 佐藤優さんへの相談を募集中。匿名希望の方はペンネームを記入してください。採用者には記念品をお送り致します。⇒応募はコチラから　https://nikkan-spa.jp/icol_form（PCのみ対応） 【佐藤優】 ’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数