アテテュード序章“ショーン失神事件”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第200回(1995年)
この日の“ロウ”の平均視聴率は2.3パーセント(シェア3.3)で、“ナイトロ”の平均視聴率は2.5パーセント(シェア3.6)。数字のうえではWCWが0.2パーセント、WWEのそれを上回った。WCWはPPVの契約世帯数=有料放映の収益アップよりも毎週月曜の“ナイトロ”と“ロウ”の視聴率争いのほうに全力を傾けていた。
ショーンの“失神事件”は、この年の10月にニューヨーク州シラキュースのナイトクラブ『クラブ37』の駐車場でじっさいに起きた傷害事件の“映像化”だった。ショーンはナイトクラブの駐車場で暴漢数名に襲撃され、脳しんとうを起こし、緊急入院した。WWEはこの事件を長編ドラマのストーリーに変換した。
生中継ワク内での“失神事件”は、“ロウ”の主役のひとりであるショーンの約2カ月間の欠場―リハビリ―戦列復帰までのドラマづくりを意味していた。それはWWEの新路線、アテテュード編のプロローグだった。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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