混乱と迷走の“イン・ユア・ハウス5”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第201回(1995年)
WWEの“マンデーナイト・ロウMonday Night Raw”とWCWの“マンデー・ナイトロMonday Nitro”が毎週、同時刻に別べつのチャンネルで裏番組をぶつけ合う“月曜TVウォーズ”は、そのプロローグから4カ月めを迎えていた。
WCWの“ナイトロ”は、新番組の放映開始から2週めの9月11日オンエア分で2.5パーセントの視聴率をスコア。同日オンエア分の“ロウ”(2.2パーセント)を0.3パーセントの僅差で破った。
WWEの“ロウ”はそれまで毎週、平均3.2パーセントほどの視聴率をあげていたが、“ナイトロ”がスタートした9月第1週からはこの数字が平均2.5パーセントに下落した。
WWEにとってはWCWの新番組に視聴者の一部を奪われた形ではあるが、ふたつの番組の視聴率の合計がつねに5パーセント台をキープしているというデータは、毎週月曜夜のプライムタイムにアメリカ国内の500万世帯を超える一般家庭がいずれかのプロレス番組にチャンネルを合わせているという現実を表していた。
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