白使インタビューPART2「般若心経はリバーシブル」――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第205回(1995年編)
WWEスーパースター、白使HAKUSHIこと新崎人生のインタビューPART2。WWEの全米ツアー生活9カ月めを迎えた新崎がひとつひとつ言葉を選びながら語った、いまから21年まえのインタビューを再編集しておとどけする。(1995年9月取材)
――WWEのツアー生活について。
「アメリカのサーキットというのは、20日間なら20日間、ほとんど毎日まいにち同じ相手と闘っていくんですね。まあ、毎日試合をするわけですから、1週間を過ぎたあたりからだんだんと相手の呼吸というものが読めるようになってくるんです。同じ相手と闘っているので、勝ったり負けたりします。動きがいい日もあれば、やっぱり調子の悪い日もあります」
「ブレット・ハートとの試合でいえば、何度も何度も闘うことによって、少しずつでもあの人の域に近づいてきているのかな、という感覚は芽生えてきましたね。彼と闘うことができた数カ月間は、それこそ何年もの練習期間に相当するくらいの内容の濃い、貴重な時間だったと思っています」
――闘いながら身につけるなにか、リングの上で体得するなにか、ですね。
「わたしなんか、キャリアでいえば3年足らずの新人です。まだまだ、わからないことだらけです。だから、できるだけ上のクラスの選手と当ててもらって、試合のなかからいいものをたくさん吸収していきたい、と考えています。ブレット・ハートはレスラーとしても、人間としても尊敬に値する人物です。そうじゃないと、チャンピオンがつとまらないんでしょうね」
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