“ロイヤルランブル”ブレット・ハートの憂うつ――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第210回(1996年編)
1.21“ロイヤルランブル”(1996年1月21日=カリフォルニア州フレズノ、フレズノス・セランド・アリーナ)は、ニュー・ジェネレーション路線による“複数スター制”の矛盾のようなものが図らずもディスプレーされた不思議なイベントだった。
全5試合中、第4試合にラインナップされたメインイベント、30選手出場・時間差式変則バトルロイヤル“ロイヤルランブル”はショーン・マイケルズの優勝で幕を閉じた。
試合開始のゴングから58分49秒というマラソン・マッチの末、バトルロイヤル優勝を果たしたショーンは、3月の“レッスルマニア12”のメインイベント出場権を獲得。試合終了後、ショーンはそれがこのイベントのエンディング・シーンであるかのような顔つきでリングのまんなかでお得意のダンス・パフォーマンスをえんえんとくり返した。
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