ビンス・マクマホンのいまそこにある危機――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第211回(1996年編)
1月のスーパーイベント、1.21PPV“ロイヤルランブル”フレズノ大会の翌日、WWEはカリフォルニア州ストックトンに移動し1月22日(生中継)、1月29日、2月5日の3週オンエア分の“マンデーナイト・ロウ”を収録した。
時間差式変則バトルロイヤル“ロイヤルランブル”に優勝して3.31“レッスルマニア12”のメインイベント出場権を獲得したショーン・マイケルズはこの日、親友ディーゼル(ケビン・ナッシュ)とのコンビを復活させ、ヒール・テイストのベビーフェースというありそうでなかった新しいポジションをディスプレーしつつ、クリック=派閥の政治力をそれとなくアピールしてみせた。
2月5日オンエア分の“ロウ”には新WWEコミッショナーとしてロディ・パイパーが番組にゲスト出演した。ビンスは、ホーガンの宿命のライバルだったパイパーに“救援”を求めた。
1月の“ロイヤルランブル”と3月の“レッスルマニア12”にサンドウィッチされる形でプロデュースされる2・18PPV“イン・ユア・ハウス6”ロイビル大会のメインイベントはブレット・ハート対ディーゼルのWWE世界ヘビー級選手権。
ディーゼル、レーザー・ラモン(スコット・ホール)、123キッド(ショーン・ウォルトマン)らクリックのメンバーにはWCWから引き抜きの魔の手が伸びていた。ショーンとの頂上対決をまえに、ブレットはビンスに“密室での対話”を要求した。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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