ユニクロのパンツ(下着)のはき心地が「ほぼノーパン」
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第98回目をよろしくお願いします。
私はユニクロの服についてこれまでたくさん書いてきましたが、ユニクロと契約関係や金銭の授受などは一切ありません。ステマなどをすることもなく、ユニクロの製品でよいと思ったものは褒めて、悪いと思ったものはバッサリ遠慮なく斬って捨てます。毎度「ユニクロの買うべきベスト5」と「ユニクロの買っちゃいけないワースト5」のどちらも執筆しているあたりからもご理解いただけるかと思います。お金もモノももらわず消費者と同じ目線で自分のお金で買って、いいか悪いかを判断し、その結果を情報として提供する。これが当たり前のことだからです。
ただユニクロの方とは縁あってごくたまに情報交換で飲みに行ったりはします。そこで伺うのは「どうしてあの商品はこういうつくりなのか?」といった細かい話になることが多いので大変勉強になるのですが、先日は少し毛色の違う話となり、こんなことを言われました……。
「MBさん、ウチのアンダーウェアはいたことないでしょ?」
実は私は一つこだわりがあって「下着だけはユニクロをはかない」というポリシーがあるのです。
▼ユニクロのパンツははかない主義
「イザ」というときに、脱いだ姿を女性に見られて「あ、コイツのパンツUNIQLOかよ」と思われるのが嫌なんです。カルバンクラインが出てくるなら「この人パンツまで気をつかってるのね」と思われるかもしれませんが、ファストファッションのアンダーウェアだと「細かいところまで気配りできない人」という印象になるのがイヤなのです。
考えすぎと言われればそれまでですが、「絶対失敗したくない“イザ”というとき」はいつ起こるかわかりません。微塵の隙も与えないのが男だと思っているので、「避妊具がない」「パンツがダサくない」「体毛が見苦しくない」などといったケアは「イザ」を盛り上げるための男の嗜みだと考えているのです。
だからこそ「パンツだけはある程度の品を身につけよう」というポリシーがあるのです。
しかし、「ユニクロのアンダーウェアは世界が変わるくらいはき心地がいい。見た目も無地のローライズなら問題ない。絶対にはいたほうがいい。もう一度言う“世界が変わる”くらいはき心地がいい」と飲みの席で強く言われて、しぶしぶ買って試してみたのです。
私は上述のポリシーがあるだけにありとあらゆる高級パンツを履いています。一着1万円を超えるものもあります。そんな私を籠絡しようだなんて、たかだかユニクロのパンツで……。
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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