希望の星は16歳のJK! ジャッジ次第で天国と地獄[五輪最恐の採点競技]とは?
~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第34回~
フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営している スポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。
今回観戦してまいりましたのは飛込です。日本勢では過去に五輪メダリストがいない種目ですが、リオ大会では板橋美波さんが女子高飛込で8位入賞という躍進を見せました。板橋さんは16歳、花のJK。それが世界の8位になったのですから、東京五輪ではメダルの期待も含めて大きく夢が膨らむというもの。
「JKが水に飛び込む」というシチュエーションは、強いとか弱いとかではなく見てみたい
という衝動を生むものでもありますしね。
飛込観戦のために向かったのは、おなじみの東京辰巳国際水泳場。こちらで行なわれた飛込の全日本選手権がお目当てです。観戦当日は、女子の高飛込決勝と男子の板飛込決勝が行なわれておりました。前述の板橋さん以外にも、男子板飛込には寺内健さん・坂井丞さんのリオ五輪代表選手も出場しており、リオ代表が全員集うという、とても見ごたえのある日程となっておりました。
ところが、“飛び込みで飛込を見に行った”のが問題だったのか、いきなり入口では小競り合いが。なんでも、この日は高校生の競泳の大会が同じ会場で行なわれており、高校生を不審者から守るために部外者の入場をお断りしていると言うのです。
「確かに高校生を見に来た不審者ではあるが…」
と我が身のやましさを反省はしたものの、全日本選手権を見られないなんてのは到底納得がいきません。
しばし係員と押し問答をすると、どうやら入口を仕切っているのは「高校生の競泳の大会の係員」で、飛込についてはあずかり知らなかったとのこと。さらに詳しく聞いていくとやっとこさ偉い人が出張ってきて、
「別のフロアに飛込観戦者用の受付があるので、そちらで応援整理券をもらってくれ」
と言う案内をしてもらえました。
同じ水関連競技であるにも関わらず微妙に連携の悪い2大会。
競泳と飛込って、実は意外と仲が悪いのかな?
なんてことも思ったりします。
お互いにお互いを「プール使うときに邪魔だなぁ」と思っていたりするのでしょうか。
いざ中に入ると、高校生の競泳の大会で大盛り上がり。各地から応援団や水泳部員が集まって、スタンドはビッシリと埋まっています。入口での押し問答がなければ、「飛込の客はすごく多い!」とカンチガイしそうでしたが、大半は高校生の競泳の大会の客です。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1231720
で、飛込が行なわれるのは会場の奥のほう。競泳用のプールの横に設けられた、飛込用のプールのほうです。
五輪で行なわれた種目は、男女の3メートル板飛込、男女の10メートル高飛込、そしてそれぞれの高さで2名の選手が一緒に飛んで同調性などを競うシンクロ飛込の合計8種目。10メートル高飛込はプール脇の巨大な塔のてっぺんから飛び込みます。3メートル板飛込は、塔の横にある飛込板の上でジャンプして飛び込みます。
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