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公務員を辞めてブロガーになろうと思っています――人付き合いが得意ではない男性32歳の転職相談

 もちろん、私もいろいろな戦略を練りました。そのときの指針となったのがキリスト教です。 =================  「生きていて苦しい」原因になっている近代的「自我」、さらにそれを作り出している労働力の商品化を脱構築することは可能だ。しかし、それは社会の内側からの努力ではできない。 (中略)真に社会を変え、「生きていて苦しい」状況から脱するためには「急ぎつつ、待つ」という姿勢を取ることが重要と思う。社会を変えるチャンスは外部からやってくる。その機会を取り逃がしてはならない。そのためには、常に緊張して、全身で時代の機徴を受け止めなくてはならない。このことを私はキリスト教神学の研究を通じて学び取った。(『ゼロからわかるキリスト教』202頁) =================  と最近出した本に私は書きました。苦しい状況にいるときは、「急ぎつつ、待つ」という姿勢が重要です。  年齢と年次から想像すると、あなたは高校を卒業して公務員になったのだと思います。公務員試験に合格するのですから、高校の成績は優秀だったはずです。しかし、役所に入ると難関大学を卒業し、総合職試験に合格したエリートたちがいます。スタート時点では、大してあなたとの開きがなかったこの人たちも、15年たつと一般職の公務員からは手が届かない世界に行ってしまいます。  また、年齢が下の上司に仕えなくてはならないこともあります。しかし、どのような仕事についても不条理はつきものです。身分保証が安定している公務員の利点を考えて、早まって辞職をしないことをお勧めします。 【今週の教訓】 苦しいときほど「急ぎつつ待つ」姿勢が重要 ◆募集 佐藤優さんへの相談を募集中。匿名希望の方はペンネームを記入してください。採用者には記念品をお送り致します。⇒応募はコチラから https://nikkan-spa.jp/icol_form(PCのみ対応) 【佐藤優】 ’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数 ※『佐藤優のインテリジェンス人生相談』は週刊SPA!にて好評連載中
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

◆募集◆
佐藤優さんへの相談を募集中。匿名希望の方はペンネームを記入してください。採用者には記念品をお送り致します。⇒応募はコチラから https://nikkan-spa.jp/icol_form

生き抜くための読書術

ウクライナ危機、元首相暗殺事件、コロナ社会、貧困etc. 分断社会を打破する書物とは?

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ゼロからわかるキリスト教

“智の巨人”によるキリスト教神学の超入門書。広まる格差社会に、過激化する民族運動――あらゆる現代の難問の根底には宗教があると説いた一冊。’16年刊


自壊する帝国

第38回(2007年)大宅壮一ノンフィクション賞受賞

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