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ケンカ&エッチ&サーフィン…サーファーのイメージは“ウェラオウェラオなオラオラ系”!?【フモフモ編集長】

 さて、いざ見始めてはみたものの何が何やらサッパリわかりません。そこでおっかなビックリ、大会本部で直接聞いてみることにします。本部をのぞくと全員半裸で運営しているものとばかり思いきやスーツ姿の男性が。「何もわからないのに来てしまったのですが…」とゼロから話をうかがいますと、とても丁寧に答えてくれます。  サーフィン競技のこと、この大会の位置づけのこと、オリンピックとの関連性…面倒臭がるどころか、ひとりでも多くの人にサーフィンのことを知ってもらおうという気持ちでいっぱいのご様子。話している間に、「ここにいろいろ書いてあります」とサーフィンイヤーブック2016なる本もプレゼントしてくれたりしました。ルール解説から日本の上位選手の紹介、さらにDVDまでついている立派な本です。こんなに丁寧な対応をされると、何だかサーファーっぽくないですね。「素人は帰れ!」くらい言われるかと思っていましたが意外です。  うかがった話によると、  サーフィンというのは「どれだけすごいマニューバーができるか」を競うもの だとのこと。  マニューバーというのは、要するに動作ですね。  大きく曲がったり、跳び上がったり、サーフボードがどのような動きをするかを見て、「スゴイなぁ」「斬新だなぁ」「カッコいいなぁ」とジャッジが思ったら高得点が出るのであると。  すごくフワーーッとした話ですが、ルールブックにも「波のクリティカルなセクションでスピード、パワー、フローを伴う、ラディカルでコントロールされたマニューバーを行なわなければならない。革新的で斬新なサーフィン、加えて多様性を備えたマニューバーは考慮されスコアに反映される」とありまして、「スゴイなぁ」「斬新だなぁ」「カッコいいなぁ」が大事であるとされています。意識高そうなこの文言、コレがサーフィンという競技のキモなのです。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1252320

そして、この日のレギュレーションはコレだそうです

 「15分ヒート」「マキシマムウェーブ8本」など、またしても意識高そうな用語が並びますが、コレもちゃんと教えてもらいました。。ここには 「1回の試技が15分で、試技開始の3分前にパドル(ボードに寝て水をかいて進むこと)をして沖に向かい、沖に選手がついたところで試技を始めますよ、最大8本まで波に乗ってOKで、そのうちよかった試技2本ぶんの得点で順位を決めます」よということが書いてあるのだそうです。

スゴそうなマニューバー

ラディカルでコントロールされてる気がするマニューバー

スピード、パワー、フローを伴っている気がするマニューバー

 丘に上がってのケンカとかは必要ないそうです。  あくまでマニューバー勝負。意外です。 nextpage
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※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら

自由すぎるオリンピック観戦術

スポーツイベントがあるごとに、世間をアッと言わせるコラムを書き続ける、スポーツ観戦ブログ『フモフモコラム』の中のひとによるオリンピック観戦本

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