ブレットVSストーンコールド 衝撃の結末!――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第253回(1997年編)
何度めかの場外乱闘のさい、ブレットの鉄柱攻撃を受けたストーンコールドの額が大きく割れた。“ゴング攻撃”でストーンコールドの動きを止めたブレットは、リングのまんなかでシャープシューターをがっちりとキメた。ストーンコールドはいったんはロープに手を伸ばしたが、ヒットマンは技をほどかずにストーンコールドをもういちどリングのまんなかまでひきずっていった。
時計の針が止まったような不思議な“間”だった。ブレットはシャープシューターでストーンコールドを絞めつづけ、ストーンコールドは額から鮮血をしたたらせながら、その場で無言のまま失神。レフェリーのシャムロックが試合を止めた。
試合終了後もストーンコールドのヒザに攻撃を加えるブレットに対し、この日、初めてブーイングが飛んだ。シャムロックとブレットが一瞬だけニラミ合い、それからブレットが逃げるようにリングを降りた。ここでまたブーイングが起きた。
よろよろと立ちあがってきたストーンコールドに観客は惜しみない拍手を送った。一夜にしてストーンコールドは大ベビーフェースに、ブレットは大ヒールに変身した。衝撃のダブル・ターンだった。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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