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ブレットVSストーンコールド 衝撃の結末!――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第253回(1997年編)

レッスルマニア13オフィシャル・グラフィック

ブレット・ハートと“ストーンコールド”スティーブ・オースチンの因縁ドラマがクライマックスを迎えた“レッスルマニア13”。衝撃の結末とは――?(写真はレッスルマニア13オフィシャル・グラフィックより)

 “ヒットマン”ブレット・ハート対“ストーンコールド”スティーブ・オースチンのシングルマッチは世代を超えて語り継がれていくであろう、プロレス史に残る名勝負だった。  “レッスルマニア13”(1997年3月23日)は、イリノイ州シカゴのローズモント・ホライズンに1万8197人の観衆を動員。ブレット対ストーンコールドの“サブミッション・マッチ”は全7試合中、第5試合にラインナップされた。  “サブミッション・マッチ”とは通常のルールからピンフォール、場外カウントアウト、反則裁定を除外し、ギブアップのみで勝敗が決せられるという試合形式。特別レフェリーはMMAからプロレスに“転向”し、WWEと専属契約を交わしたばかりのケン・シャムロックがつとめた。  月曜夜の連続ドラマ“ロー・イズ・ウォー”におけるストーリーラインでは、ブレットはこの時点ですでに反体制ヒール――つまり反ビンス・マクマホン――としての新しいキャラクターを演じはじめていたが、シカゴの観客は入場ランプに登場してきたブレットを大声援で迎えた。“ロウ”のドラマ展開のスピードとライブの観客の認識にほんのちょっとのディレーが生じていた。これは重要なポイントである。  反則裁定と場外カウント・ルールが削除されたため、試合はリング、場外、観客席をフルに使ったエニウェア・マッチ的な色合いとなった。
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