更新日:2017年11月30日 14:38
スポーツ

HBKとストーンコールドが急接近?――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第258回(1997年編)

 この時点ではショーンもストーンコールドもポジション的にはベビーフェースということになっていたが、ふたりは1年後(1998年3月29日)の“レッスルマニア14”のメインイベントで対戦することになる。  ストーンコールドはヒールっぽいベビーフェースで、ショーンは女性ファンと子どもファンに対してはベビーフェースで、男性ファンに対してはヒールというありそうでなかったポジションを演じようとしていた。  ブレットとショーンの“暗闘”はこの年の11月の“モントリオール事件”へとつながっていくが、じつはストーンコールドとショーンの因縁ドラマもすでにこのあたりからそのプロローグがはじまっていた。  ビンス・マクマホンがWWEのオーナーであることは当時も現在もまったく変わらないが、ビンス自身はこの時代は“ロウ”の司会・進行として無個性なアナウンサー役を演じていた。ベビーフェースでもヒールでもない中立な立場は、じつはプロレス的にはいちばんむずかしい。(つづく)
斎藤文彦

斎藤文彦

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