スポーツ

ストーンコールドは全然ベビーフェースっぽくないベビーフェース――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第255回(1997年編)

RAWマガジン

月曜夜の連続ドラマ“ロウ・イズ・ウォー”の主人公は“ストーンコールド”スティーブ・オースチン。2時間番組でいちばん長く画面に映っているのがストーンコールドだった。(写真はRAWマガジン1997年9/10月号表紙より)

 サイレンの音がぐうっと低く響きわたる。爆発音とともにウェアハウス(倉庫)が炎につつまれる。金網のフェンスごしに猛犬たちが騒いでいる。裸の上半身のうえから黒の革ベストをはおった“ストーンコールド”スティーブ・オースチンが火の海のなかをのしのしと歩いていく姿をカメラが追いかける。

 BGMはとことんヘヴィーな重低音サウンド。月曜夜の全米生中継番組“ロウ・イズ・ウォー”は、こんなオープニング・グラフィックからはじまる。

 習慣とはおそろしいものである。1990年代後半、アメリカではマンデー・ナイトは“プロレスの時間”ということになっていた。毎週月曜の夜7時から9時までの2時間ワクはプロレス番組の指定席。USAネットワーク(当時)がWWEの“ロウ・イズ・ウォー”、TNT(ターナー・ネットワーク・テレビジョン)がWCWの“マンデー・ナイトロ”をそれぞれ放映していた。

 USAネットワークもTNTもケーブルTVの最大手ステーションで、ケーブル回線が普及しているアメリカではどちらのチャンネルもほとんどの一般家庭で視聴できる。

次のページ 
“ロウ”を観るか“ナイトロ”を観るかは…

1
2
3


ハッシュタグ




おすすめ記事