ニックネームは“未完の大器”と“天才児”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第259回(1997年編)
相棒キッドが首の故障(頸椎ヘルニア)を理由に1991年12月に引退後、ブルドッグはシングルプレーヤーに転向したが、その後はWWEを解雇―再契約―退団、ライバル団体WCWへの移籍―解雇、古巣WWEへの復帰とレスリング・ビジネスの政治面にとことんほうろうされた。
日本では“天才児”と呼ばれたオーエンもスーパーヘビー級の大男たちがひしめくWWEでは前座のポジションからなかなか抜け出すことができず、兄ブレットを敵にまわしての“近親憎悪ドラマ”のロングランでようやくメインイベンターの座を手に入れた。
ブレットのまさかのヒール転向とハート・ファウンデーション再編成で、義弟ブルドッグと実弟オーエンはWWEの連続ドラマのいちばん新しい登場人物になった。ブレットの“主張”はお芝居ではなく、ビンス・マクマホンへの不信感とショーン・マイケルズに対する嫌悪感――心の叫び――であったことが観客のハートをとらえたのだった。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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