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“プレ金”に便乗した風俗店が完敗だった理由【現場レポート】

東京デリヘルC…15時~16時に入店した客に嬢のパンティプレゼント

「いちおう15時に退社するのが目安って聞いていたので、退社してからすぐに来てくれたお客さんに、派遣した女のコのパンティをプレゼントすることにしました。女のコのガチパンティなので、履き替えるための下着も事前に用意しておいたんですけど…」(店長)  店長さんは、苦笑いを浮かべながら続ける。 「15時からの1時間でやってきた客は2人。しかもキャンペーンを知って来たのはそのうち1人だけでした。ホームページで告知もしたんですけど、やっぱり皆15時に会社を出ることができなかったんですかねぇ。代えのパンティを20枚ほど用意してたのに、経費のムダになっちゃいました」  かねてから言われていたことだが、いくらメディアが「15時に帰ろう」などと呼びかけても、実際は仕事に追われて帰れない人が多かったと聞く。やはり月末、しかも金曜日とくれば、仕事量は増すものなのだ。    こちらのお店では、今後プレミアムフライデーでは特別なイベントを打つ予定がないという。 「もともと金曜日の夕方は少し割引をしていたりするので、前回の反省もあるし、今回は特別に何かイベントを打つことはしません。オーナーからパンティを買いすぎと怒られましたし……」

東京ソープランドD…缶ビール2本をプレゼント

「いつもより客入りは良かったです。それが直接、プレミアムフライデーに関係があるのか、ウチの缶ビールプレゼントによるものなのかは、まだ図りかねてますが」  そう語るのはソープ店の店長氏。客入りが良かったのにも関わらず、缶ビールプレゼントはもう行わない方針だという。 「嬢から不満が出てるんです。ビールを飲むことでプレイが円滑に進まなくて…。例えばお客さんの勃ちが悪くなることで、フェラや手コキの時間が長引いたりして負担が大きいと。あとはぐっすり寝ちゃうお客さんもいたみたいで。要するに女の子にとっては、コスパが非常に悪いキャンペーンだったんです」  もともと店内ではビールを有料で提供しているものの、やはりタダでもらえたからか、ビールを飲んでしまう客が多かったようだ。 「周辺のお店に聞いたら、プレミアムフライデーに際してわざわざキャンペーンを打つ店はあまり多くなかった。だけどどこも客入りは良かったみたいです。つまりそこまで付加価値をつけなくても、早めに会社を出ることができた人たちはソープに来てくれるってことなんでしょうね。今後は、もっと世間に浸透してくるようならまたキャンペーンをやるのかどうか検討したいと思います」  プレミアムフライデーに向けてイベントを打つ店は増えている。各店ともまだまだ試行錯誤の段階なだけに、客にとっては思った以上のメリットを享受できることもありそうだ。 <取材・文/建部 博>
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