更新日:2022年08月30日 23:29
カーライフ

欧米のラグジュアリークーペにはない!? レクサスのスポーツクーペは超ハイテク感とゴージャス感が味わえる名作

 まずデザイン。適度にモダンで適度にクラシカルな、レクサスらしいちょうどいい優美さをまとっている。LFAはガンダムだったが、LCはダーバン男のエレガンス。試乗中、そこらじゅうで中高年男性から熱い視線が注がれました! オッサンにでも注目されるってうれしいネ! ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1340697 LC  パワーユニットは、5000ccのV8自然吸気と、V6+モーターのハイブリッド。どっちも十分速いけど決して最速は狙っておらず、それよりダーバン男のエレガンスな走りを目指している。  V8には古典的な内燃機関の快感があり、ハイブリッドにも疑似10段変速ATを採用することで、これまでのトヨタ製ハイブリッド車の退屈さを払拭する甘美さがある。どっちも欧米のラグジュアリークーペにはない味わいだ。
LC500のV8エンジン(477馬力)

LC500のV8エンジン(477馬力)

LC500hのV6エンジン(システム最高出力359馬力)

LC500hのV6エンジン(システム最高出力359馬力)

 乗り心地は、まさにレクサスらしいおもてなし感満点。路面の当たりはあくまでソフトでしなやかで、スポーツカーというより高級サルーン的なのもレクサス的でいいネ!  個人的には、もはや速すぎるスーパーカーに夢や希望はないと思っている。それより趣味性の濃さが重要だ。私も愛車を458イタリアから、31年前の328に買い替えました。フェラーリは速さじゃない! 快感さえあればいいので。  現代のラグジュアリー・スポーツクーペも、速すぎる必要はない。ゆったり流しても気持ちいい、ダーバン男のエレガンスなクルマが求められていると考える次第です。その点でレクサスLCは間違いなく成功作だ。日本人でヨカッタ~! ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1340706
LC

今年の東京モーターショーでは、4リッターV8ツインターボエンジン(600馬力)を搭載するハイパフォーマンスモデル「LC F」が公開されるというウワサも。価格は2倍らしいです

【結論】 V8が1300万円~、ハイブリッドが1350万円~。迷いますが、私はよりトヨタらしいハイブリッドを推す。燃費はリッター8kmくらいっきゃ走りませんが、超ハイテク感とゴージャス感が味わえる名作です。GT-RやNSXよりいいネ!
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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