更新日:2022年08月28日 09:34
カーライフ

アメ車ファンに朗報! 時代は右ハンドルで見た目がキャデラックな軽自動車だべ

カウンタックなどのデザインでおなじみ、自動車デザイン界の大巨匠マルチェロ・ガンディーニ氏が「世界で最も優れた自動車デザイン」と大絶賛した逸話を持つワゴンRが6代目になりました。この新型ワゴンR、フツー、ちょいワル、極ワルの顔が異なる3モデルをラインナップしてますが、どう見ても極ワルはキャデラックに見えませんか? キャデラックMJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

新型ワゴンRを買うなら迷わずキャデラック顔のスティングレーだべ!!

 前回は、アメリカを代表する自動車ブランドであるキャデラックの高性能・低燃費ぶりをご紹介し、日本人の島国根性丸出しな無知と偏狭を断罪いたしましたが、実は漁港でキャデラックの撮影中に、クルマ好きの漁師さんに声をかけられました。 漁師:うーん、アメ車はダメだなー。 オレ:そ、そうですか? 漁師:だってよお、これ左ハンドルじゃねぇか! オレ:確かに。 漁師:こんなの日本で売れっこねえっぺ! やっぱヨーロッパ車だべ!  まさか軽トラの漁師さんに「やっぱヨーロッパ車だべ!」と言われるとは思わなかったが、痛いところを突かれました。  確かにキャデラックは全車左ハンドルで右ハンドルの設定はナシ! なぜって、右ハンドルの国(日英豪等)ではあんまり売れる見込みがなく、開発資金がムダになるから! それじゃ売れるわけないよネ~!  でもホント言うと日本で求められるアメ車は、デカくて武骨で燃費の悪い古き良きSUVが中心で(特にジープ・ラングラーが販売好調)、左ハンドルだからダメというわけでもないのですが、しかしまあ左ハンドルしかないんじゃ、ドイツ車ほど売れないのは仕方なかろう!  ここでアメ車ファンに朗報があります。右ハンドルの燃費がよくてカッコいいキャデラックが発売されました! それがこちらです!  新型ワゴンRスティングレー!!
ワゴンRスティングレー

新型ワゴンRスティングレーは129万3840円~。正面から見ると縦目のライトやグリルの形状などキャデラックにソックリ。エンブレムを変えればプチ・キャデラックの出来上がりです

 これはどう見てもキャデラックだべ! 名前のスティングレー(エイの意)も、米GMの名車「コルベット・スティングレー」から取ったとしか思えないし! ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1333154 キャデラック なにせスズキは、つい9年前まで28年間、キャデラックも作ってる米自動車最大手GMの傘下にあった。GMが経営難でスズキ株をすべて売却したことで傘下を離れたが、GMのスピリットはしっかりスズキに根づいている(たぶん)! 同時にアメ車への憧れも日本人の潜在意識に根づいている! アメ車はおおらかで男らしくてモテそうだという期待感がどこかにあるのだ! オレにもあるし。じゃなかったらこんなクルマ、出てこないだろ~~~~!? ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1333166 新型ワゴンRスティングレー
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ワゴンRといえば、デザインで有名
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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