雑学

ちょいワルジジイの美術館ナンパ炎上の謎【コラムニスト木村和久】



 そんなわけでジジイのナンパで炎上したけど、少しだけ擁護すると、ジジイは全部気持ち悪い生き物だから、そこを責めないで欲しい。もともと、オスの求愛行為は見苦しいものでしょ。孔雀が羽根広げたり、珍妙なダンスする南国の小鳥とか、みんな一生懸命なんですよ。そういう見苦しい行為を公衆の面前でやっちゃダメ。ということで「ジジイは水商売を目指せ」しかないです。

 美術館はお金もかからず、ナンパしやすいって。ジジイなんだからお金使ってナンボですよ。キャバクラに行けば、回転寿司みたいに次から次へと可愛いコちゃんがテーブルにやってくる。これでいいじゃないですか。

 いきなりゴーギャンとかモネとかそんなことにうんちくを垂れるよりも芸能界を揺るがしている、未成年淫行事件とか、アイドルのイベントでの結婚宣言とか、そういう柔らかい話をすればいい。

 連れて行くところも美術館じゃなくて、歌舞伎町の前川さんが出没していた、出会い系バーに行こうと言えば、ほとんどのコはついてきます。そこは、女性と同伴OKですから、何の問題もない。そこに行ってから、キャバクラに一緒に行こう言えば、まず断るコはいないでしょう。

 キャバクラはジジイにとって、実に都合のいいシステムです。まず結婚してても問題ない。不倫が当たり前だし。エロ話や恋愛話もなんのその。そもそも、どんだけキモい話をしても、キャバ嬢は逃げない、それがいいってアホか。

 お金を持っていると、ちやほやしてくれるのも経済原理にかなってて素晴らしい。「チューをしてくれたら、シャンパンいれようかな~」ぐらいは、朝飯前。結果は保証しませんけど、言う分はタダ。

 自分の好きなときに会うことができるし、しかも複数可愛いコがいるから、よりどりみどり。キャバ嬢に「浮気しちゃ嫌だ~」なんて言われて「おいおい、まだお前とは何にもしてないのに、すでに浮気が心配かよ~」と不条理を感じつつも、妙に心地良かったりして。

 どうです、水商売は素敵ですね。

 過去に関西から月1回銀座の高級クラブに飲みに来ているジイさんがいた。「銀座で飲む」ことが自分の世界じゃステイタスだったんでしょう。新幹線で来て、夜は安いビジネスホテルに泊る。飲み代は5万円。別に何するわけでもないが、それがそのジイさんの趣味だったのかもしれない。ダンディだと思いますよ。

木村和久

木村和久

 老いぼれてキャバ嬢にバカにされながら、余生を過ごしたい。永井荷風は若い頃、散々やりまくったが、晩年はストリップ小屋の楽屋に出入りしてたそうだ。たぶんそういう匂いが好きだったんだろう。

 全てのジジイは見苦しい存在だ。そうやって老いていき野たれ死ぬ、それでいいのである。

■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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