ちょいワルジジイの美術館ナンパ炎上の謎【コラムニスト木村和久】
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その168 ―
ちょっと前ですが、雑誌企画でちょいワルジジイが美術館でナンパを推奨したら、炎上騒ぎになりました。設定に無理があるとしか思えませんが、炎上しなくてもいいんじゃないかと思います。
所詮、雑誌のナンパ記事の類でしょう。もともとしょうもないことなんだから、マジにリアクションし過ぎですよ。これで炎上なら20年前の「ホットドッグプレス」や「GORO」や「プレーボーイ」はナンパ記事ばかりだから、毎号炎上してたって。
もともとは、岸田さんというジイさんが定年後に好きなことをやって、楽しく生きよう。女性に対しても、現役でモテようということをテーマにGG(ジジイ)という雑誌を立ち上げたことが起因しています。考えとしては素敵だと思う。ジジイ&オヤジで女好きという意味では、私と一致しているが、美術館ナンパは「宗派が違う」ということで、全然あり得ない。つまり、方法論が違うのだ。
今更、リバイバルしたマハラジャですらナンパできないジジイが美術館でナンパなんてもはやこの行為が犯罪級でしょう。設定したモデルがパンツェッタ・ジローラモ当たりだと思うが、そういう名のある人は別なんだって。普通のジジイが美術館で声をかけることは99%無理。しかも、その後、食事に行き、鮎の正しい食べ方を伝授するって、んなのがぶっと食えばいいんだって。
とにかく、見栄えのいい素人女ほど面倒くさくてとっつきにくいものはない。そこを理解しないといけません。
例えば、美術館で滝川クリステル似の美人OLを発見して、大好物じゃんと接近してもクリちゃん似は、近づいてくるジジイを得体の知れない気持ち悪い物体としか認識しないです。美人OLが素敵なジジイとして認めるのは、肩書きがある人のみ。それは医者や弁護士でもいい。デザイナーや写真家あたりだと、ネット検索にひっかからないとダメ。つまり業界有名人じゃないと、鼻もひっかけない。
で、そういう元気なジジイはたいがい家庭を持っている。すなわち不倫しましょうですよ。ナンパされた素人女性は婚活中で忙しいので、普通はスルーしますよ。万が一、ジジイが離婚していても、それはそれで、性格に難ありと判断されます。離婚する男は浮気症、我慢がない、我がまま、はたまたDVとかね。たいがい男性に非がある場合が多いですから。
1
2
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ