ゴルフ場に大挙して訪れる中国ゴルフツアー御一行の入浴法に衝撃【コラムニスト木村和久】
それぞれお国柄があり、そういう文化や個性は尊重してあげたいです。我々も中国に行ってスッポンが安いからと頼んだら、ただの亀の煮込みがやってきて、残してしまいました。従業員に、もったいないと注意されましたから。育った環境が違うので、食習慣や生活習慣に違いが出てしまうのです。というわけで、プレー後の風呂場に行って、びっくり仰天でした。
これはかなりのカルチャーショックです。中国の人はゴルフ場の大浴場に、パンツをはいたまま行くんですよ。小学校の修学旅行じゃないんだから、風呂は裸に決まっているでしょう。しかも、そのパンツが映画「少林サッカー」で見たことのある白いブリーフですから。
団体客が白ブリーフで、少数の日本人が全裸だと、ひょっとして、パンツ脱いじゃまずいんじゃないのかと、錯覚に陥ります。
白ブリーフの団体御一行様はそのまま湯船に浸かっちゃうのか、それは勘弁願いたいと思ったら、誰ひとり湯船に入らない。シャワーのみで上がってくるから、さらにびっくり仰天。
さらに一部の中国人は脱衣籠を風呂場まで持って行きますからね。よっぽど盗まれるのを注意しているのか。誰もあんたの服、盗まんがな。おかげで、一部の脱衣籠はびしゃびしゃになってて、これはちょっと困りましたね。
中国文化に詳しい友人に聞いたら、都市部の中国で湯船に入る習慣はほとんどないそうです。水が貴重だから、多くはシャワーで済ませるそうです。しかも、共同浴場で裸になる習慣もないから、パンツを脱ぐのは抵抗あるみたいです。一部のお金持ちだけが家で湯船の風呂に入るとか。そうしたら、日本での温泉ツアーはどうしているのか、ちょっと知りたいですね。
実に面白い光景でした。何しろ、脱衣場は足の踏み場もないのに、湯船には日本人が一人ですから。
韓国人に代わり、急に中国人ゴルファーが増えてきたのは、どうやら中国政府の締め付けで、ゴルフ場の数を減らす政策をやりだしたからみたいです。
20年前、中国のゴルフ場に行くや、でかいベンツに乗って颯爽とコースの練習場にやって来たオヤジが携帯電話を肩と顎に挟んで喋りながら、スイングしたら空振りしたのを見て大笑いしましたが、そのゴルフ熱は冷めず、いよいよ日本に進出して来たというわけです。
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
基本皆さん、日本のコースに来て礼儀正しいです。法外なニギリをして札ビラが飛び交うこともないですし。でもいつの日か中国系企業が大挙進出して、「高爾夫球場」(ゴルフ場)の看板が増えたりして。まあ、美味しい中華料理を出してくれれば、それはそれでいいのだけれど。
■木村和久(きむらかずひさ)■
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