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「友達になれない」「中東のお金持ち風に騙されそうになる」オヤジたちのSNS事情――コラムニスト木村和久

中東のお金持ち風と友達になってみた

 いきなり中東のどこぞの国のCEOが友達申請をして来ました。写真を見るや、頭を白い布で覆い、黒い輪っかを被り、どっからどう見ても中東のお金持ちです。  なんで自分に友達申請したんだろうか? いろいろ考えたが答えは出て来ない。ただ共通の友達という欄に身元が確かなゴルフ関係者がいて、この人が友達なら大丈夫だろうと思って友達になってみた。  すると、立て続けに日本語でよろしくみたいなことを書いて来て、家族は? とか聞いてくる。何これ、興信所なのか? 異国の人は文化が違うからなと、適当に返していると「あなたに非常に重要なお話があります」と来たもんだ。  いやこっちは全然大事な話ないんですけど。これもイットの世界「それ書かれたら終わり」ですよ~。なんだなんだ。ビットコインでもくれるのか? でも見ず知らずの人がいい話を持って来るわけないよな。ちょっと怖くなって、そこからはスルーしました。  そして、共通の友達にあの中東の人はどこぞのパーティで知りあったの? と聞いてみました。そしたら、昨日いきなり登場して友達申請してきたので承認したら、言ってることがよくわからないので、もう消しましただと。  お母さんが昔言ってたなあ「知らない人と友達になってはダメって」。お父さんも言ってたな「毛深い女は情が深いから気をつけろ」と。でも大丈夫。最近の女のコはみんな○イパンだから、あっさりしています。そういうことではないか?  親の言うことは聞くものですね。  その中東の人は単に友達になりたかったのかも知れない。本当のところはよくわからない。けど、アプローチの仕方が不自然だもの。結局、友達の紹介になっていないからね。
木村和久

木村和久

 最近はSNSの「友達」や「いいね」を、お金で購入する人がいると聞きます。みんな勇気あるなあ~。オヤジ世代としては、友達は顔見知りに限定したい、今日この頃です。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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