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キャバクラで起きたことは誰にも言わないことが肝心[コラムニスト木村和久]

木村和久の「オヤ充のススメ」その187 ―

ビール 最近、酒の席で暴力事件が起きましたねってビール瓶で人の頭を殴ってはいけません。とにかく偉い人と喋っているときは、スマホをいじらないことです。これだけは守りましょう。あとお酒を飲むときは、瓶ビールは頼まない。小ジョッキでこじんまり飲み、見えるところに凶器を置かないようにしますか。冗談はこれぐらいにして、本題です。

 というわけで酒の席、あるいは女性が接客するような店、俗に言われているキャバクラではいろんなドラマや事件や揉め事が起こりがちです。

 暴力はもってのほかですが、男女間のトラブルでは無理やり酔わせてどうのみたいなことはよくある話です。

 多くは女性が被害者となりますが、ホステスですから俗に言う「色恋営業」。一般的に言うと「色仕掛け」でアプローチしてくるわけです。この「思わせぶり」は女性の目線で言えば「やらずぼったくり」という戦法となり、男性目線では「色と金の物々交換」という商取引と思うわけです。

 エサはなんでもいいです。「バッグを買ってあげる」「旅行に連れて行く」あるいは「就職先を紹介してくれる」みたいな混みいった案件も受け入れる場合があります。

 その報酬というと語弊がありますが、男性側としてはさせていただくというのが、ご褒美となっています。ですが、ここでいろんな思惑が交錯し「はいはい、バッグ買って来たよ、じゃパンツ脱いでね」と事はスムーズに進まないのです。

 バッグだけをもらって「ゴメン、ちょっと女のコの日になって。ご褒美は後でね」なんて逃げる女性もおります。逆に「就職斡旋してやるから、まずは一緒に泊ろう」みたいな男の目的だけを達成して逃げる場合もあります。

 こういう、もろもろの問題はどういう風に見て、どう解決したらいいでしょうか。

 答えからいうと、飲み屋の席上のしかも客とホステスの会話の約束事を双方、鵜呑みにしてはいけないということです。

 もちろん刑事事件として告訴できる案件ならしても構いませんし、是非するべきです。法律を犯すことは犯罪ですから。

 でも、飲み屋で知り合って就職を紹介する話での男女の駆け引きでしょ。これは女性側にも隙がある、あるいは思わせぶりをして、いい条件を引き出そうとしたと疑われても仕方がないのです。

 水商売で知り合って交渉をするというのは、いわば矛(ほこ)と盾(たて)の戦いなわけです。

 矛としては「いかにしてお金をかけずに、女のコを口説けるか」の戦略であり、盾としては「いかにして身の危険をさらさずに、素敵な金品をせしめるか」の駆け引きです。

 女性目線でいえば「いかに世渡り上手に、生きていけるかを試す場」なのです。

 そういう矛盾したルールで世渡り上手に失敗し、想定外に口説かれてしまった。だからって、訴えられてもねえ。

 ゲームで負けたから、カネ返せというようなものですよね。あとは法的解釈の問題なので、司法の手に委ねるしかありません。女性目線で「強姦された」、男性目線で「詐欺にあった」と訴えるわけです。

 けど統計上、飲み屋の席上から始まった案件で訴訟合戦になるケースは稀です。それはやはり正式なルートを介さない取引をしているので、負い目があるのです。

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世渡りの上手なフレーズ

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