寒い季節こそ駅弁だ! 冬の味覚を楽しめる駅弁<第53回駅弁大会ルポ第4弾>
お次は駅弁の食材としては珍しい部類に入る、冬の味覚「ふぐ」。山口県では「ふく」というが、今回ピックアップしたのは福岡、輸送駅弁ブースで見つけた、新作の「博多ふぐめし」(1300円/福岡県 鹿児島本線 博多駅)だ。
掛け紙を取り、黒塗りの容器の蓋を開けると、まず目に飛び込んできたのはおおぶりなふぐの唐揚げ2切れ。山口の「ふく寿司」のようにふぐの切り身をイメージしていたが……。「小骨にご注意ください」との掛け紙の注意書きを見つつ、そろそろと唐揚げにかぶりつく。しっかりとした歯ごたえ、唐揚げの香ばしさと身の甘さ、これはなかなか。確かに骨は多いが、この骨を熱燗に入れて、骨酒にして味わおうかとも……。
真ん中に陣取るのはふぐの皮入りの魚のつみれと、博多名物辛子明太子。ふぐの皮入りのつみれは初めての味。あっさりしていて旨い。薄味ゆえ、辛子明太子をちょっとつけて食べると完全に酒のアテである。ふぐの炊き込みご飯はちょっと固めながら、風味は豊か。まずはそのまま、次は明太子をつけて食べるとなお旨い。今大会、ふぐの産地・山口県から出品がなかったのは残念。ふぐの駅弁の食べ比べをしてみたかった。
駅弁記者は明日以降も会場に出没し、注目の味、鉄板の味、隠れた逸品、珍品をレポートします!
取材・文・撮影/駅弁記者(参加=11年連続16年目)
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【第53回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月10日(水)~23(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※17(水)は午後5時、23(火)は午後6時閉場
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2018/index.html
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