次に靴です。ランバンのコレクションではつなぎと同色のスニーカーを合わせています。私もこのやり方に賛成です。靴はつなぎと同色にしましょう。足元がすっきりします。同色だったら、革靴でも構いません。 　これをよりスタイリッシュに見せるために全体は3色以内にしましょう。インナーの白いTシャツはちょっと見えるだけで清潔感が表現できますから、真似しましょう。3色ではなくて、コートとつなぎ、靴を同色にして2色にしたのでも、よりモードっぽくなります。 　ランバンではもう一つ、テイラードカラーのジャケットとつなぎを合わせたスタイルも出てきます。これもどうかなと思ったのですが、日本でやると、「どうして会社に着てくるスーツのジャケットの下につなぎを着てるの？」みたいになってしまうんですね。そうすると、おしゃれというよりは、周囲の人から「意味不明」認定されてしまうので、コートにしておいたほうがいいと思います。 　ちなみに、つなぎの着方のバリエーションとして、上半身部分は着ないで、腰の上で巻いたり、後ろにだらんと下げてもOK。ちょっと暑くなったら、そうしましょう。上半身を脱いで着る場合、インナーはTシャツでなくて、白い開襟シャツなんかでもいいでしょう。 　これからもこういったワークウエアと「テイラーリング技術を駆使した紳士服」をミックスしたスタイルがどんどん出てきますから、簡単なもので今から練習していくといいと思います。どんどんチャレンジしてみましょう。 ＜TEXT／小林直子＞ ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる！』は発売即重版に。新刊『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』が発売中