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3.11後、初めて“音楽”を流した番組に込められた想いとは? “ラジオ中毒ライター”村橋ゴローの「アナタの代わりにラジオ聞いときました」<第5回>

伊集院光「この世で一番凄いなぞかけ芸だと思う」

『伊集院光 深夜の馬鹿力』(3月12日O.A/TBSラジオ)  さてさて、ここからは通常営業のラジオで気になった発言をピックアップ。自身の躁ウツが激しいという話から、「でも、俺より大変な目に合ってる人たちはいっぱいいるんですよ」と伊集院さん。 伊集院「小糸チクワ(現芸名:YUJI KOITO)、っていう後輩芸人がいるんですよ。レスリングのグレコローマンのユニフォーム着て、巨人帽かぶって。それでちくわ持って漫談するという。そのちくわ漫談を完成させるために、一時期は小田原のちくわ工場で働いてたんですから」  ツッコミどころが多すぎて逆にブレブレになりかねないそのビジュアル。その芸とは? 伊集院「“ちくわなぞかけ”をやるんですよ。例えば、『安倍内閣』とか、お客さんからお題をもらって。それでしばらく考えて、『焼きあがりました!』って。これが、(ねづっちの)『ととのいました!』のパロディだって最初、全然わからなくて(笑)。それで、『安倍内閣とかけて、ちくわと解く』。この芸の凄いところは、すべて“ちくわ”で解くところなんですよ」  何と高度な芸! 伊集院「『安倍内閣とかけて、ちくわと解く。そのこころは? 中にチーズを入れても美味しくいただけるでしょう』だって(笑)。安倍内閣に何にもかかってないの! ただ、ちくわのことを言うだけっていう(笑)。この世に存在するなぞかけのなかで、一番凄いよ!」  何でもできるじゃねえか!(笑) しかしそんな彼にもチャンスが!? 伊集院「この前『アメトーーク』観てたら、『ちくわ大好き芸人』だったの。たまーにやるチャレンジ回で、ちくわだけで1時間持つかよ! みたいな、そういう回で。それで、そのメンバーの中に、いないって凄くない!? いや、冷静に考えれば、そりゃいないよ、誰も知らないんだから」  そりゃそうだ。 伊集院「でも芸歴十何年のちくわ芸人、ちくわ工場で働き、ちくわなぞかけもやる。そんなヤツのもとに、『ちくわ大好き芸人』のオーディションすら来なかったという(笑)」  チャンスすらもらえなかったのか(笑)。そしてその『アメトーーク』O.A後に彼に会ったという伊集院さん。さぞかしショックで話したら死んじゃうんじゃないかと思いつつも、恐る恐る『アメトーーク』の話を振ったとか。そのときの彼のリアクションが、これ。 伊集院「『そんなのあったんですかぁ!? 観ればよかったあ!』だって。凄いな、お前! って(笑)。だって『ちくわ大好き芸人』なんて、2回目なんてないんだから、もうノーチャンスでしょ? なのに、『わー! 観ればよかった!』なんだから(笑)」  この話を聞いて気分が上がったという伊集院さん。こちらも十分上がりました!

カンニング竹山「村橋さん、敗れるっ!!」

『たまむすび』(3月12日O.A/TBSラジオ)  番外編としてお伝えしたいのですが、なんとボクがTBSラジオの人気番組『たまむすび』に出演してまいりました! え?「ラジオ中毒ライター」という肩書のもと、ラジオ評論家として出演したのかって? いや、まったく肩書きが関係ないコーナーに、いちリスナーとして出演してきました(笑)。

普段聞きまくっているTBSラジオの本丸、TBS放送センターに電マ(電動ママチャリ)で乗り込む村橋ゴロー

 ことの発端は、こう。実はボク、結婚して以来13年間ほぼすべての家事を担当する兼業主夫でもありまして、いつものようにラジオを聞きながら洗濯物を干していたんです。そんなとき、ラジオからこんな声が……。 「第1回 たまむすび 洗濯物水平干し選手権を開催いたします!」  13年間毎日家事をこなしてきた主夫として、ラジオ中毒ライターとして、これは負けられないと応募メールを速攻で送付。熱い“ラジオ中毒”アピール、“主夫”アピールが功を奏したのか、この度出場選手に選ばれまして参戦きたわけです!  ちなみにこの「洗濯物水平干し選手権」とは、洗濯バサミが多数ぶら下がった“ピンチハンガー”(どのご家庭にもあるはず)に左右のバランスよく洗濯物を干し、その“干されっぷり”の水平さ、美しさを競うもの。  決戦当日、TBS放送センターに乗り込んで指定された控え室に向かうと、すでにこの日の対戦者たちの姿が。家事の格闘技とも呼べる『洗濯物水平干し選手権』の覇権を争う猛者たち、一瞬でバチバチの睨み合いとなり、狭い控え室はたちまちベランダという名のリングに様変わり!! ……といったことは一切起きず、互いに『たまむすび』を愛するリスナー同士、「はじめまして」「よろしくお願いします」と笑顔でご挨拶。  そうこうしているとディレクターさんが控え室に来られ「それではこちらに移動してくださーい」と通された場所が、パーソナリティがトークするメインスタジオに併設されたサブスタジオ。せわしなく動くスタッフ、ガラスの向こうには楽しそうにお喋りをしているカンニング竹山さんと吉田明世アナ。この画~~! この、”THEラジオ”な画~~! オレ、いまラジオのど真ん中にいる~~!!  そんな恍惚に浸っていると、「入ってください!」と、遂にスタジオへ。するとMCの竹山さんが 「村橋さん、ツイッターではお世話になってます。まさかこんなところでお会いするとは(笑)」  実は竹山さんとはツイッターで相互フォローし合っているのだが、それでも、俺が何者であるかをちゃんと認識してくださっていたとは! そうやって感動に浸っていたのもつかの間、出番がやってきて決戦の舞台であるメインスタジオへ。  戦いは1対1。用意された同様の洗濯物を制限時間2分間の間に、どれだけの量の洗濯物をピンチハンガー干すことができ、地面と水平であるかを競う戦い。対戦相手は『たまむすび』の常連リスナー「長州の女」さんだが、ここは負けられない。 「はじめっ!」  竹山さんの掛け声と開始に、順調に干し進める村橋。ジーパン・トレーナー・バスタオルと重いものを内側から干していく作戦。水平はきれいに保たれている。これは、いける! 勝てる! Tシャツ・ハンドタオル・ボクサーパンツと軽いものは外側に干し、いまだピンチハンガーは水平を描く。

生放送中のスタジオ内で一心不乱に洗濯物を干す筆者。残念ながら番組HPに掲載された写真は顔にガッツリとラックが被っていた(TBSラジオ公式サイトより)

「残り20秒!」  残るは靴下のみ。しかしこれが4足もあり、8個の靴下を必死にピンチにかけていくのだが…… 「……3,2,1、終了~!!」  靴下が1足干しきれんかった! でも水平は保たれている。対戦相手のピンチハンガーを見ると……きれいな水平、そして全部欲しきってるーーー! 負けた~~!! チッキショ~~!!  結果、1回戦負け! いやあ、悔しい……ぜひリベンジを! でも『ちくわ大好き芸人』同様、2回目はないかあ(笑)。以上、ライター界の小糸ちくわこと、村橋ゴローでした。最後に、『たまむすび』最高! ラジオ、最高!

規定の洗濯物をすべて干すことができず初戦敗退。番組ノベルティを貰うも、この表情である

【村橋ゴロー】 1972年生まれ。ほとんどの家事とまあまあの育児をこなす、ライター・コラムニスト。千原ジュニアや田村淳など芸人連載の構成を多数手掛ける。その一方、ママ向けサイトit mamaでは、「どの口が言ってるんだ」という感じだが、妊活や育児についてのコラムを執筆中。また、『ゴー! ゴー!! バカ画像MAX』シリーズ(KKベストセラーズ刊)は累計190万部を突破。近著に『俺たち妊活部「パパになりたい!」男たち101人の本音』(主婦の友社刊)がある。Twitterは、 @muragoro
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