仕事

送別会で20万円のプレゼントを要求したボッタクリ上司。要求はエスカレートして…

送別会

次第に要求がエスカレート、さらには…

 そして、ちょっとしたトラブルが発生する。部長以上の役職付きが集合する幹部会でも、お別れ会&プレゼントを要求したのだ。 「うちの支社だけでなく、近隣エリアからも集まる組織です。Aさんと同格、もしくはそれ以上の方々も参加します。にも関わらず、わざわざプレゼントの指定までしてきたんです」  しかも、それなりのクラスの人間が広い範囲より集まるため、もともと送別に絡む慣習はなかったというが……。 「それなのに、いい値段の靴が欲しいと。ブランドとサイズ、扱っている百貨店まで書いたメモを渡されて、手下くんが困っていました。『あの人、また欲張って面倒なことを言い出しました』って」  結局、オーダー通り用意したのだが、多くの社員が支払いを拒否。直属の部下ですら、奴のためにこれ以上は出したくないと言い出したそうだ。 「関係が近ければ近いほどペイが多くなるわけですからね。あまり絡みのない私ですら支社と幹部会で2つ分の出費。手下くんなんて、スーツを新調できるくらいの額は払ったのでは……」  想像以上に反発されたため、比較的負担の少なかった同支社のメンバーと、他支社の重役級からなる有志だけが支払うことになった。 「できることなら私だって拒否したかったですよ。でも、人望薄すぎて可哀想になっちゃって」  A氏は“自己評価が高い自信家”だそうで、だからこそ慕われていると勘違いした模様。 「しかも、ひたすらに本社の顔色だけを伺って出世したタイプ。それだけに、ワガママは支社内だけで収めるべきだったと思います。いくら本社行きが決定したとはいえ、幹部会で評判を下げるのは頂けませんよ」  ともあれ、自分の栄転だけに満足せず、送別の善意まで利用して欲しいものを手にいれるハングリーさ。欲が少ないといわれる現代っ子たちには、わずかだけでも分けてあげて欲しいものだ。<取材・文/金井幸男> ― 本当に実在した! 隣のブラック上司たち ―編集プロダクション勤務を経て、2002年にフリーランスとして独立。GETON!(学習研究社)、ストリートJACK(KK ベストセラーズ)、スマート(宝島社)、411、GOOUT、THE DAY(すべて三栄書房)など、ファッション誌を中心に活動する。また、紙媒体だけでなくOCEANSウェブやDiyer(s)をはじめとするWEBマガジンも担当。その他、ペットや美容、グルメ、スポーツ、カルチャーといった多ジャンルに携わり、メディア問わず寄稿している。
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