女性部下みんなに「好き」と告白するトンデモ上司。女性から意外な反応が…
上司と部下、男性と女性。立場や性別の違いから、なにげない一言がパワハラ・セクハラ認定されてしまうことも増えてきた。そんななか、どの職場にも必ずひとりはいるであろう“トンデモ上司”。この時代、一歩間違えば大問題に発展してしまうこともある。だが、本人にまったく悪気がない場合もあるだけに厄介だ……。
広告代理店に勤務する石井路子さん(仮名・32歳・独身)は、バレンタインデーに友チョコを買うついでに、甘いものが好きな上司(40歳・既婚)にもプレゼントしてあげたという。
「すると、上司が笑顔でチョコを胸に抱いて『嬉しいぃぃ!』ともの凄く喜んでくれたので、よかったなと思っていたら……お礼に食事でも、と誘われたんです」
美味しい料理が食べられるならば、断る理由も無い。仕事終わりに指定されたレストランに行ってみると、そこで驚きの展開が待ち受けていた!
「いきなり『好きになっちゃった』と告白されてしまいました(笑)。意味がわからずに戸惑っていると、『だって、あんなハート型のチョコもらったら好きになるでしょ、普通』と真顔で言われてビックリですよ」
確かにプレゼントしたチョコの中に、いくつかハート型が混ざっていたが……。もちろん、それには何の意味もない。
「とりあえず『まぁまぁ、そんなこと言ってると奥さんに怒られちゃいますよ』とやんわり断りましたが『今夜は帰りたくない』や『こんな気持ち初めて』など、漫画やドラマでしか聞いたことの無いような女子っぽいセリフを連発してくるので……つい笑ってしまいましたね」
なんなんだこの人は……と上司を怪訝(けげん)に思いながらも、その日はたしなめて帰ったという。だが、それから石井さんは上司のことを“自分がフッた男”と見るようになり、以前より優位に立てるようになったという。お互いに明るい性格ということもあってか、気まずい感じにはならず、むしろ気楽に話せるようなったそう。
「お互い野球が好きなことがわかって、その話ばかりするようになりましたね。試合でどちらかの推しているチームが勝つと『おめでとう』とLINEを送りあったり、選手が喋るスタンプを連打したりと……私、ほかに野球の話ができる友達がいなかったので、つい楽しくなっちゃって」
そんな風にして、徐々に打ち解けていったんだとか。ここまでは、なんだかんだで良い上司(!?)だが、ある日、衝撃の事実が発覚する。
「同僚の女3人でランチをしていたら『石井さんて最近、上司と仲良くない? あの人さ、すぐに『好き』って言ってくるよね~』『そうそう、私も言われたことある~』なんて話を聞いてしまい……思わず固まってしまいました。頑張って平静を装いましたが、正直ショックでしたね」
なんと、その上司は彼女たちや石井さんだけではなく、社内の多くの女性に『好き』と言いまくる“トンデモ上司”だったのだ!
「しかも、ちょいちょい色んな女性と遊んでいるみたいで驚きましたね。だって見た目は地味だし、まったくかっこよくもないんですよ? きっと、そうやって泳がせている女性が何人もいるんでしょうね」
部下の女性たちに「好き」と告白しまくるトンデモ上司…
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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