更新日:2022年12月30日 10:21
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サッカーW杯、対戦国のお酒事情「ポーランドは世界最強の酒の国」

ポーランドは世界最強のお酒の国

 さて、28日のポーランド共和国ですが、打って変わって世界最強のお酒を造っています。国土は日本から九州と四国を抜いた程度で、人口は約4000万人。首都はワルシャワで、言語はポーランド語です。人口の88%がカトリックですが、酒はバリバリ造っています。  世界最強のお酒とは、そう、誰もが知っている「スピリタス」です。70回以上蒸留を繰り返すことで、96度とほとんどアルコールそのものといったウォッカです。ジャガイモなどの穀物が原料で、複数のメーカーが作っています。もちろん火気厳禁で、飲んでいる人がいるテーブルで喫煙するのもNGです。気化したスピリタスのほうが危険なので、火元には注意してください。日本では消防法で危険物に該当するので、「火気厳禁」と明記されています。ストレートを飲むと、口の中が冷たくなり、喉を熱いモノが降りていき、胃の形をはっきりと認識できます。体に悪いですね。

ほとんどアルコールのウォッカ「スピリタス」。普通の人が一気飲みすると救急車で運ばれることになります

 もうひとつ有名なのが、またもやウォッカの「ズブロッカ」。バイソングラスを漬けたフレーバードウォッカで、まろやかな美味しいお酒です。日本人が飲めば、もう一つの印象しか持ちません。ザ・桜餅です。きりきりに冷凍して、そのまま飲むのが最高です。  中に入っているバッファローグラスは世界遺産であるビアウォヴィエジャの森で手摘みされたものです。ラベルの動物はバイソングラスを好んで食べる絶滅危惧種のヨーロッパバイソン。ビアウォヴィエジャの森に400頭ほどが生息しているそうです。

最高のフレーバードウォッカの1つ「ズブロッカ」。日本でも広く飲まれています

香りは桜餅そのもの

 ストレートはきついと感じるなら、桜餅を楽しめる「ズブロッカ」のソーダ割りがオススメ。アップルジュースで割っても最高に美味しいです。通常のウォッカベースのカクテルに使っても面白いかもしれません。  熱くなるワールドカップ観戦も、お酒を飲みながら盛り上がりましょう。ちなみに、コロンビアでの乾杯のかけ声は、スペイン語なので、「サルー!」です。 <文/柳谷智宣>
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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