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W杯現地入りサポーターが知らない「ロシア最新事情」――街中の撮影は警官が制止する!?

“おそロシア”な側面も……

 そんなロシア国内を日本人が歩く場合、どのような環境に置かれるのか。実は、国内の治安はよいのだという。 「とにかく警官が街に立っている。だから大きな事件は起きません(笑)。ただ、外国人は空港など主要な場所でパスポートIDをかなり取られます。モスクワの中心駅では常に視界に4人の警官が立っており、市場でなんとなくスマホで写真を撮っていると、後ろに警官が立っており写真を消すように言われることもありますね(笑)」  やはり、“おそロシア”な側面は未だにあるようだ。  ただ、近年はロシア国内における日本の存在感が強まっているのだという。ロシア国内では、意外な日本企業が活躍しているのだとか。

日本メーカーのSUVのほか、カムリは高い人気を誇る

「モスクワ市内は大型SUVが人気です。カイエンなど欧州車も目立ちますが、レクサスLS、SUBARUのアウトバック、SUVではないですがトヨタのカムリもかなりの台数が走ってますね。日本より多いかもしれません。 また、モスクワ市内の飲料自動販売機はダイドー製。駅やショッピング施設でドリンクを買うと概ねダイドーのものになります」

モスクワ市内のダイドー製自販機

 外交はどうだろうか。常に緊張関係が続いているイメージの日露関係だが、意外と変化が訪れているという。 「実は、2年ほど前からロシア政府は日本びいきになってきています。安倍首相が2016年5月、2017年4月、今年の5月と毎年訪れていることの影響がかなり大きいようです。モスクワ市内には寿司バーも増えてきました」  今後、ビジネスの面で日本とロシアが大きく連携することはあるのだろうか。 「やはりブロックチェーン業界での連携の可能性が大きいでしょう。日本はブロックチェーン技術は劣っているのに、取引所はやけに多い国です。そこで日本の取引所とパートナーを組む在ロシアの世界的なブロックチェーン技術者が増えれば、産業面における連携が進み、外交面でも密接な関係をロシアと築けるのではないでしょうか」<取材・文/日刊SPA!取材班>
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