FFやディーゼルが売れ筋のBMWは許せるのか? 激安中古BMW同好会
永福:新車以来一度も交換してないフロントのショックアブソーバーが、走行19万kmで完全に抜け切って、バンプラバーも消滅していた。高速道路で時速80km出すだけで、路面の継ぎ目のたびに「ドシャーン!」ってサスペンションの底付きがきて、ムチ打ち寸前だもんね。
職人:よくぞ19万km持ってくれましたよ。大した耐久性です。さすがBMW!
K:しかし、愛車がそんな状態で、FRのストレート6云々はないでしょ! 80kmも出せないBMWなのに!
職人:路面がまっ平なら、BMWの自然吸気ストレート6のフィーリングは、4気筒なんか相手にしませんから!
永福:ショックを交換するカネも惜しんでるヤツがよく言うよ! このX2、職人のM3の何千倍乗り心地がいいと思ってんの? 20インチタイヤなんか履いてんのに。
職人:僕のM3、タイヤだけは交換したんですよ。台湾製ですけど。ショックも替えれば、X2なんて軽く蹴散らせます。
永福:台湾タイヤでね!
K:いや~、完調でも互角くらいじゃないですか?
職人:性能はともかく、気持ちよさでは比較にならなりませんから。もう年齢的に速く走りたいわけじゃないし。
K:なにしろ80km以上出しませんからね(笑)。
職人:X2はMTの設定もない。眼中にないですね。いいクルマだとは思いますけど、マニアには物足りない。一般の方に乗っていただければ……。
永福:いやあ、マニアにも刺さるよ! X2って、小さいBMWの中じゃ一番カッコいいでしょ。これでディーゼルが出たら欲しいな。小さくて取り回しのいいBMWが欲しいんだ。
K:3年後には中古が半額で買えるでしょうね。
永福:ショックの抜けてないヤツがね(笑)。
職人:それより、640iグランツーリスモですよ。さすがBMWのストレート6! とろけました。
K:やっぱりストレート6は格別ですね。僕も手放さなきゃよかった。もう一度買いたいなあ、BMW……。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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