更新日:2018年08月06日 13:52
カーライフ

全国共通「夏休み覆面パトカー対策」の基本。私はフェラーリで撃墜されました

 先日、関越自動車道を走っていて、シルバーのクラウンの覆面パトカーを発見。我々は追越車線を流れに乗って走っていたが、ソレを抜いた後、敬意を表して左に車線変更し、バックミラーで観察しながらの走行となった。  当日は交通量が多かったので、しばらく獲物はなかったが、覆面に気付いたクルマが次々と走行車線に入ったことで、追越車線がポッカリ空いてきた。そこを、インプレッサがかなりの速度で、覆面を抜きつつ通過。ソレはすぐさま追尾体制に入り、直後にルーフに赤色灯をせり出させ、ものの1秒後には獲物を仕留めていた。

みなさんも撃墜されないようにご注意を!

 インプレッサのほうも、追尾直後に気付いて減速したので、「速度を計測できなかったのでは?」と思ったが、濃いフィルムを貼ったリヤガラス越しに、電光掲示で「パトカーに」「続け」と指示。御用となったようでした。  こういった追尾による速度計測は、「赤色灯を点灯させて300m必要」なんて言われているが、都市伝説である。そんなにずっと気付かないクルマなんてまずいないし。まあ1秒で御用と思ってください。  ということで、夏休み、ドライブの機会も増えるでしょうから、今回は覆面パトカー対策の基本を書かせていただきます。

覆面パトの全国共通のシンプルな見分け方

 第一に、覆面パトカーに捕まる人は、覆面パトカーの何たるかを知らない場合が多い。だから、何の気なしに覆面パトを追い抜いたりして、御用となってしまう。  首都圏の覆面パトのメッカである小田原厚木道路(制限速度時速70km)を走っていると、多いときは片道で3台、覆面に検挙されているクルマを見かけるが、その多くが、いかにも善良そうなコンパクトカー。まったくなんの悪気もなく、フツーに走っていたら捕まってしまいました、という風情がありありだ。

小田厚の料金所ダッシュは危険です

 そこでまずは、覆面パトの全国共通のシンプルな見分け方を。 ●バックミラーで見る場合  地味なボディカラーのセダンで、座高の高いオヤジのツーショット。これだけでとりあえず警戒すべきだ。オヤジが運転席と助手席に並んで座っているクルマというのは、意外なほど少ないもの。この特徴は、かなり遠くからでも判別できるので、それだけでとりあえず警戒して損はない。覆面パトは1名では取り締まりは行わないので、ツーショットは絶対だ。

クラウンほか、セダンを見かけたらとりあえず減速すべし!

 近年、小田原厚木道路では、助手席に婦人警官を乗せるという、悪質(?)な例が目撃されているが、レアケースである。 ●追い越す場合  地味なボディカラーのセダンを見たら、とりあえず警戒なのだが、覆面パトはリヤガラスに濃いフィルムを貼っているので、オヤジのツーショットかどうか、後方からは判別が難しい。  そこで車種だが、とにかく言えるのは、「クラウンが大部分」ということ。クラウンの他にティアナやマークX、レガシィ等もいるが、ぐっと珍しいので、とりあえず旧型のクラウンを見たら警戒し、速度を落とすくらいの気持ちでいればいい。

こちらはマークX。色は黒や白、紺とは限らない。とにかくセダンは要注意!

 そして、ゆっくり追い越しつつ、相手の車内を横目で確認する。ブルーの制服を着て、ヘルメットをかぶったオッサンのツーショットなら、確実に覆面パトカーだ。  覆面パトの取り締まりは、自身はゆっくり流していて、追い越したクルマに飛びつくパターンと、追越車線を猛然と飛ばしつつ、獲物を物色するパターンがある。PAなどに潜んで獲物の通過を待つパターンもあるが、ドライバーとしては、これは後者に属することになる。  つまり、前も後ろも警戒する必要があるのだが、注意力が散漫になっていると、つい後方がおろそかになりがちだ。そんなときに追い上げパターンで狙われると、ベテランでもやられてしまう。
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私は10代目クラウンの覆面にフェラーリで御用となりました、涙
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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