ニュース

震災後の熊本競輪場を訪ねて感じた熱い思い

DSC00129

代替開催によって売上確保、熊本市の復興財源に

 訪れた当日は“熊本記念が久留米競輪場で代替開催”されていた日だった。熊本競輪を久留米競輪で……とは、なんとも不思議な感じがするのだが、開催権は熊本競輪が持ち、場所を久留米で借りて運営するといういわゆる間借り開催を行っているのだ。本来、熊本地震がなければ年に一回行われる熊本競輪のビッグレースとなるはずだったのだが……そういったわけで、場外とはいえ熊本競輪場でもファン感謝祭と称して多くのイベントが行われていた。
サービスセンター内

サービスセンター内は外の強風もあったが活気にあふれていた

 車券を発売しているサービスセンターの中は狭いエリアだったにも関わらず、多くのお客さんが来場し活況。車券のほうは、代替開催の久留米競輪場でも強風だったため、風に打ち勝つ体力があると見込んだ自力選手を中心に狙ったところ、幸いにも3連複180倍が的中し、このお金で夜は熊本名物の馬刺しを堪能させてもらった。これがまた旨い。
車券

強風を利して180倍を的中した筆者は地元高級馬刺しのアテに

 また、帰る際に途中に見えた熊本競輪の正門は、正門の位置付近の建物はほとんど閉鎖されているためにあまり通行もなく、専門紙売りのおばちゃんが寂しく座ってのが非常に印象的だった。
正門

ひっそりとした正門前。専門紙スタンドは開いていた

 元々九州では熊本が一番活気溢れる競輪場と言われていた。本場開催が休止しているにも関わらず、多くのお客さんが来ていることに関して、凄いなぁ~と関心しつつ、競輪ファンとして少し安心できたのが嬉しい。だが、熊本競輪場のスタッフと少し話をさせて頂いたが、当時は廃止の噂も流れていたため、心なしか不安そうな表情であった。
次のページ right-delta
熊本競輪の今後はどうなるのか
1
2
3
おすすめ記事