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スマホ代「4割引き下げ」はあり得ない。ユーザーができる節約法は?

大手キャリアの料金引き下げを待たなくてもコストカットはできる

 しかし、わざわざ大手キャリアの料金引き下げに依存しなくても、その選択肢はすでに用意されている。それはMVNOが提供する格安SIMや格安スマホを利用すればいいのだ。音声通話が可能な名プランでも2000円以下に抑えられる。音声通話をしないなら、月額数百円で済ませられるプランもある。  デメリットとしては、通信が混雑する昼間に速度が遅くなることがあったり、契約方法がわかりにくかったり、販売店がないという点が挙げられるが、コストを抑えているのだからそれは当たり前だ。

大手キャリアの携帯電話料金が負担なら、料金引き下げを待たずに格安スマホを使ってみるのも手だ

 膨大なお金を掛けて整備した通信網のフルスピードを使い倒したり、全国にスタッフを揃える実店舗を展開・維持したり、大量のサポート人員を確保するには、お金がかかるに決まっている。そもそも民間企業である大手キャリアは利益を追求するのが義務だ。それを損なうような値下げなどを安易にするば、株主からの批判は避けられない。  今回のように、政治が大手キャリアに物申すのは、単に消費税増税とのバーターや、政権の人気取りを目的としているように見える。儲かっている企業を叩けば、不満を持つ国民のガス抜きになるという効果もありそう。スマホ料金の高さに不満を持つ賢明なユーザーは、大手キャリアの料金引き下げを待たずにMVNOに乗り換えればいい。そのほうが選択肢はたくさんある。調べれば、情報はネット上にたくさん出ている。  そもそも丁寧なサポートや高品質な通信、端末の分割払いとその割引、全国各地にある実店舗などを利用したいなら大手キャリアを選べばいいし、なによりコストを抑えたいというならMVNOを選べばいいだけ。選択は、とっくの昔にユーザーの手に委ねられているのだから。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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