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Googleで働く人が使っている不正ログイン防止ガジェット セキュリティ効果はお墨付き!?

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第17回~

 2018年9月28日、Facebookから約5000万人分のアクセストークンが流出した。Facebookの迅速な対応により、不正アクセス被害は起きていないようだが、いくらユーザー側がパスワードをきちんと運用していても、大元からの情報流出ではどうしようもない。みんなも被害に遭っているから仕方がない、で済むならいいが、万一でも他の人に見られたらやばいデータがあるなら自衛の必要がある。  いくつかの対処法があるが、今回は「GoogleやFacebookへのログインに家の鍵みたいなリアルな鍵が使えたらいいのに」、と思っている人にぴったりのガジェットを紹介しよう。Yubicoが開発している「Security Key by Yubico」だ。

「Security Key by Yubico」

 GoogleやFacebookの2段階認証のキーとして利用できる、物理的なUSBガジェットで、価格は3300円。青く薄いUSBメモリのような形状で、高耐久性・交代衝撃性・防水性を備え、バッテリーレス。携帯するのにも苦にならないサイズだ。

「Security Key by Yubico」はYubicoのサイトやアマゾンから購入できる

Googleの設定方法は?

 Googleのサービスにログインする際に物理認証するなら、Googleアカウントの設定を行う。「2段階認証プロセス」を有効にして、2つ目の認証要素として「セキュリティキー」を選択すればいい。後は画面の指示に従って「Security Key by Yubico」を装着すればOK。以降は、パスワードの認証の後、「Security Key by Yubico」が装着されているかどうかのチェックが行われる。万一、アカウント情報が漏洩しても、第三者には不正ログインができなくなるのだ。  とはいえ、このままだと「Security Key by Yubico」をなくすとGoogleアカウントにアクセスできなくなるので、追加の認証要素として電話番号を登録し、メッセージを受け取れるようにしておこう。

Googleアカウントの設定画面から、2段階認証を有効にする

Googleにログインするには、ノートPCに「Security Key by Yubico」を装着する必要がある。サイズは18×45×3.3mm、重量は3gとコンパクトだ

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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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