東大生が運営する仮想通貨メディア「コインオタク」とは?
もちろん、チャートばかり見ているわけではない。流行に左右される仮想通貨投資において、周囲を観察することも大事だ。
「市場にミーハーな人が増えだしたら、それは危険信号です。親戚のおばちゃんや居酒屋で飲んでるサラリーマンがビットコインやリップルを話題にするようになってきたら、相当危ない」
当たればより高いリターンが見込める草コインの研究にも余念がない。知識と語学に優れたスタッフがホワイトペーパーを査読し、ポテンシャルを見極めている。
https://coinotaku.com/
【下山明彦氏】
東大文学部在籍。ビジコンと投資コンテストで日本一になるなどマルチに活躍する。Twitter(@shimomondesu)
― 東大式[最強のインテリ投資術] ―
取材・文/高城 泰(ミドルマン) 櫻井一樹 岩本 学 浜田盛太郎(本誌) 撮影/ヤナガワゴーッ! 水野嘉之 図版/ミューズグラフィック
優れた頭脳を持った仮想通貨の専門集団――CoinOtakuを率いる下山氏の展望はこうだ。
「CoinOtakuをプラットフォームにして、仮想通貨界のNEWSPICKSのような形を目指したい。投資的な側面だけではなく、仮想通貨の技術的な側面やそれがもたらす未来を深掘りできるメディアに育てていければと思っています」
仮想通貨の未来を担う秀才たちから、今後も目が離せない。
《CoinOtakuが注目する「ネクストブレイク草コイン」》
昨年起きたバブルで多くの”億り人”を誕生させる原動力となったのは、草コインと呼ばれる時価総額の小さいコインやトークンだ。次にきそうな注目コインを3つ、挙げてもらった。
●BNB
世界屈指の取引高を誇るバイナンスが主体となって発行するトークン。保有していると手数料が優遇されるため、実需のあるコインと言える。「競合があまりないほど大手でセキュリティも強い取引所。仮想通貨の広がりとともに値上がりが期待できます」
●0x
管理者がいない非中央集権型の分散型取引所プロジェクト。イーサリアム上のERC20などのトークン同士を、手数料無料で交換することができる。 「今後、分散型取引所が流行ってくるといわれており、プロジェクトの進行具合からも期待が持てる」
●Wanchain
異なる銀行間やブロックチェーン間を繫ぐクロスチェーン取引が可能なプラットフォーム。「中国版のリップルみたいなもの。中国では独自の経済圏が形成される可能性が高く、その場合にはリップルよりもWanchainが使われる可能性が高い」
《下山氏の投資バイブル》
『賭けの考え方』イアン・テイラー
「背負うリスクに対してどれほどの報酬が得られるか。この見極めが投資では大切です。その意味でポーカーは投資に通じることが多く、意思決定のメカニズムからリスクリワードまで、考え方が大変参考になります」
【株式会社CoinOtaku】
30人を超える現役東大生を擁する仮想通貨メディア。
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