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「東大生が投資に強い理由」を東大名誉教授が語る

 大学進学への投資は、株式や債券などあらゆる金融商品よりも高いリターンを生む――シカゴ大学のマイケル・グリーンストーンらの研究では、教育が人的資本にもたらす経済効果についてこう言及している。

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東大名誉教授が語る「東大生が投資に強い理由」


 では、日本最難関の東京大学に籍を置いた学生たちは具体的にどのような形で恩恵を受けるのか。取材した東大生やOBたちが、「稀有な能力や才能を持った人との出会いが一番の刺激」と口を揃えたのが印象的だった。この点について、東京大学で長らく教鞭を執った植田和男・東京大学名誉教授が語る。

「東大だけでなく世界中のトップクラスの大学に当てはまることですが、一部の分野では教師よりもよくできる学生がたくさんいます。こうした学生の授業中のパーフォーマンスを見たり、グループで勉強したり、サークル活動を行うことは、おそらく大学生活の最も大事な側面の一つです。良い大学では、切磋琢磨する機会が豊富ということでしょう」

 東大に集まる才能は、現役生にとどまらない。ゼミやサークルなどのOBらと交流することで、より密度の高い知識や技術に触れる機会を持てるのも大きな利点だ。

 植田氏もこうした機会を授業で設けたことがあるという。

「金融機関でトレーダーをある期間やった後、自分でヘッジファンドを立ち上げ、うまくいっている元教え子がいます。彼に頼んで、彼および業界の知人5、6人に現役生向けの授業に来てもらい、投資の初歩から実践的な話まで講義をしてもらったり、インターンのようなことをさせてもらったりしたことがあります。言うまでもなく、現役の学生は強い刺激を受け、何人かは資産運用業界へ進むことになりました」

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東大生に欠けている点

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