燃えるような熱気を伝えるのも漢映え写真の秘訣だろう。スマホのアプリで湯気を添加しよう。お勧めはThe Steamerというアプリ。 　通常ならこの程度の湯気だが…… 　そこに湯気をオン！ 　あ、熱そう……!! 　今にも燃え出しそうだ。漢の熱気が伝わるではないか。背景は黒っぽい方が湯気映えするので、黒い布や紙を当てて撮るとよい。クールな夜景に激しく湯気の立つ漢の映えごはんもいいだろう。 　光とアングルで漢らしい映え写真が撮れることがわかったら、次は背景だ。 　これは目の前にパソコンがあれば最も簡単に映え写真が作れる方法。パソコンと言っても、Photoshopなどの専門的なソフトは一切必要ない。 　パソコンのアルバムから使えそうな背景を探し、画面をフルスクリーンにしよう。いい画像がなければフリー素材を探してもいい。 　その前にご飯を置いて撮るだけ。 　コンビニのおにぎりが田舎飯に……!! 　過去に旅行先で撮った風景などを使ってもいいだろう。また、画面を漢らしい背景にすれば、辛いものは燃え上がるほど辛そうに！ 　パソコン画面を使った映えごはん撮影の術を覚えたら、月でカップラーメンとか、水中で食パンなど、好きな場所でランチ写真が撮れる。 　背景画像＋湯気なら、ますます漢の熱気を伝えられそうだ。 「漢の映えごはん」撮影には、光、アングル、湯気背景。みなさん、よい映えごはんを！ 【PROFILE】加藤千絵（CAPS） フォトグラファー。音楽アーティストやタレントの写真集、ライブ、広告等の撮影を中心に活動中。JAL機内誌「skyward」、企業パンフレットなどの情報イメージの撮影も手がける。アーティストの個性を把握し、より魅力的に映し出すことで定評がある。 ＜取材・文／和久井香菜子、撮影／加藤千絵（CAPS）＞ライター・編集、少女マンガ研究家。スタッフ全員が何らかの障害を持つ会社「合同会社ブラインドライターズ」代表。著書に著名人の戦争体験をまとめた『わたしたちもみんな子どもだった　戦争が日常だった私たちの体験記』（ハツガサ）などがある