交渉次第で補償額6万円増も…。突然、交通事故に遭ったライターが語る“事故後対応”の一部始終
交通事故はそうそうあるものではないが、万が一の時に当てた人も、当てられた人も慌ててしまうだろう。筆者も交通事故に遭った。自転車に乗っていて、車と接触した。ケガは大きくなかったが、思った以上に分からないことが多かった。その際の一部始終を紹介するので、参考にしてほしい。
とある日曜日、大通りの歩道を走っていると、小道から大通りに入ろうとしている高級車が横断歩道で止まっていた。車の左側にいた私のことはまったく目に入っていないようだった。運転手は右側を見たままゆっくりと前進し、大通りに合流するために左折してきた。
まさかこちらを一瞥もせずに曲がってくるとは思っていなかった。私は車体に近寄りすぎたのか、内輪差に巻き込まれ、ハンドルをとられて自転車ごと転んだ。右足首をどこかにぶつけたらしく、アザができて軽く血が出ていた。
とっさのことでナンバーを覚える余裕がなかったが、運転手はすぐに気づいて車を止め、降りてきた。それは幸いだったと思う。私は起き上がるとすぐに110番に電話した。
5分もしないうちに、交番のおまわりさんが自転車で来た。そこで軽く事故の状況を説明し、自転車の状態などを見せた。自転車の下敷きになった右足首に大きなアザができて、少しすりむいていた。ズキズキと痛む。
ひと通り話が済むと、交通課の担当が来るまで待つようにとのこと。おまわりさんはいわば受付で、そこで状況を判断し、適切な処理ができる部署に連絡をしてくれるらしい。待つ間、「連絡先の交換をして下さい」と言われたので、加害者の運転手と電話番号の交換をした。が、正直気が進まなかった。電話番号だけとはいえ、赤の他人に連絡先を教えるなんて!
車で交通課の警察官が来て、改めて詳細な実況見分が行われると、被害者の私は先に解放された。事故から40~50分後だったと思う。
その後、加害者の保険会社から電話があった。
交通事故に巻き込まれたらどうなる?
赤の他人に連絡先を教えるなんて!
ライター・編集、少女マンガ研究家。スタッフ全員が何らかの障害を持つ会社「合同会社ブラインドライターズ」代表。著書に著名人の戦争体験をまとめた『わたしたちもみんな子どもだった 戦争が日常だった私たちの体験記』(ハツガサ)などがある
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