カーライフ

あおり運転の被害者にも加害者にもならないために考えるべきこと

無駄なトラブルを避けるためにドライバーがすべきこと

 アメリカは、日本に比べると犯罪発生率が高い国だが、運転に関しては、他車に非常に寛容だ。その根底には、「相手がどんな人間かわからない」という感覚があるという。つまり、ホーンを鳴らしただけで射殺されるかもしれない。そういう国では、自分がムカついたクルマを停車させて、「ちょっと降りろ!」などと言おうとは、まず思わないのだ。

あおり運転してきたクルマのドライバーが、こんな人の可能性もある

 また、日本人は、あおり運転の相手に「ちょっと降りろ!」と言われたら、降りないのは卑怯、キチンと話をつけよう、話せばわかるはず、といった意識もある。それもまた、日本人が非常に同質で、「相手は自分とそんなに違わない人間のはず」という思いがある。  しかし、あおり運転の末に、こっちをムリヤリ停車させるような相手は、間違いなく「何をするかわからない、話し合ってもムダな人間」だ。絶対に相手にすべきではない。ドアをロックして「籠城」するに限る。

運転中の無用なトラブルを避けるためにはアンガーマネージメントをするべし

 ということで、無駄な運転トラブルを避けるために、運転中、割り込みなどでカッとした場合は、「相手は体のでっかい外国人かもしれない」と考えることをオススメする。あるいは「ここがもしもアメリカだったら」と仮定するとか。それだけで怒りは急激にしぼむはずだ。一種のアンガーマネージメント(怒りのコントロール)である。実際、インバウンドの増加で、レンタカーで日本をドライブする外国人が急増中でもあるし。 取材・文/清水草一
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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