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ゴールデンボンバーは音楽業界の反逆児!? 「音源無料開放」に踏み切ったワケ

ローラの傷だらけから180度手のひら返し「死 ん だ 妻 に 似 て い る」

『ローラの傷だらけ』は大きな話題となったものの、ご存知のとおり彼らはエアーバンド。ジャケット写真までなくなったら、もはやボーカルの鬼龍院以外のメンバーはいないも同然というごもっともな意見がファンから寄せられ、メンバー全員がボーカルをとる4パターン展開の16thシングル『死 ん だ 妻 に 似 て い る』が発売された。  しかもこのCD、メンバーの要素を濃くするためにと“体臭付きカード”が特典として付けられたのだが、この販売方式だとチャート上では別のCDとして扱われてしまうことが判明した。ランキングの順位がそのままメンバーの人気に直結してしまうのは気まずい…と考えた鬼龍院は、体臭付きカードをメインとし、雑貨として流通させることに決定。つまるところゴールデンボンバーは、「パターン商法や特典商法に真っ向から対立したCD」の次に「4パターン展開のCD付き体臭カード」をリリースしたわけだ。

CDの中身を無料配布「#CDが売れないこんな世の中じゃ」

 そして2017年4月には、19thシングル『#CDが売れないこんな世の中じゃ』をリリース。タイトル通りCD不況を嘆く曲なのだが、なんとCDジャケットに曲をDLできるQRコードが印刷されている。
#CDが売れないこんな世の中じゃ

『#CDが売れないこんな世の中じゃ』(Zany Zap)

 そう、CD不況を嘆いた曲であるにも関わらず、CDを買わずとも表題曲は無料でダウンロードできてしまうのだ。なんでも鬼龍院、音楽ストリーミングサービスなどの普及によって、既に海外では音楽が無料になりつつあることを知り、このような手法を思いついたそう。  同曲は2017年3月31日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)でお披露目されたのだが、番組内でもことあるごとにQRコードを掲げるパフォーマンスを敢行。ダウンロードページは混雑によりつながりにくい状況となり、Twitterのトレンドでも1位になるほどの反響を見せた。  ちなみに、このQRコードは今でもアクセス可能なので、よかったらダウンロードしてみてはいかがだろうか。 「楽器が弾けないから」という理由でエアーバンドのスタイルをとり、コミックバンドさながらの楽曲を多く発表する彼らだが、X JAPANのYOSHIKIなどビジュアル系界隈の大御所にもファンは多い。それはきっと、表面的にはふざけているように見えるが、その実音楽に対しては、人一倍“女々しくない”存在だからだろう。<文/A4studio>
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