芥川賞作家・町屋良平が明かす「受賞後の生活」と「古市憲寿の候補作」について
――では、町屋さんご自身は古市さんの候補作『平成くん、さようなら』を興味深く読まれたと。
町屋:はい。てっきり芥川賞の受賞会見でもそのへんの感想を聞かれるんだろうなと思っていて。「あんなのが候補に挙がるなんて!(ダン!)」みたいなことしたほうがいいのかな、でも、面白く読んじゃったからそれもできないなあ、とかいろいろ考えていたんですけど……当日はそんな質問もなく。
僕がこれまで拝見した受賞者会見と比べると、作品をちゃんと読んできてくださった上での質問が多かった印象です。個人的には前回、高橋弘希さんが受賞されたときに、本人から「嬉しい」のひと言を引き出そうとして記者の皆さんが粘る、みたいな一幕もわりと好きだったのに(笑)。
※2/19発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【町屋良平】
’83年、東京都生まれ。’16年に『青が破れる』で文藝賞を受賞。’18年には『しき』が芥川賞と野間文芸新人賞候補に。’19年、『1R1分34秒』で芥川賞受賞。現在、会社員として働きながら執筆活動を続けている
取材・文/倉本さおり 撮影/尾藤能暢
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