「最低限の年金と基本給で暮らしている独身者が多いですね。無年金の人も2割くらいはいるかな。妻帯者は奥さんも働いていないと正直キツいでしょうね。『いかに体を酷使しないで働くか』をみんな心得ています。70代のベテランになると『若い者（50～60代）に働かせて自分は最低限の日数でいい』と言うし、60代でまだまだお金が必要だと『今月はシフトを増やしてほしい』と希望する人もいます」 　また、なかには資格取得を目指すシニアもいるそうだ。 「施設警備検定というのがあって、会社も検定所持者がいると仕事を請け負いやすくなるので支援してくれるんです。合格すれば給料が数万円アップするので資格取得を目指す人もいますよ」 　シニアが多い職場にはやはりそれなりの理由があるようだ。 取材・文／週刊SPA！編集部 ― ［70歳まで働く］超実践ガイド ―