更新日:2019年03月26日 17:22
スポーツ

センバツ開幕、見逃せない投手5人。星稜・奥川と並ぶ逸材たち

近畿大会準Vに貢献! 最速145キロの2年生右腕 
明石商(兵庫)・中森俊介(新2年生)

 ここまでは私立校の投手たちを紹介したが、今大会は公立校にも好投手が多い。その筆頭が明石商(兵庫)の2年生右腕・中森俊介だ。昨夏の甲子園に1年生ながら出場し、145キロを記録した本格派の逸材。昨年秋から背番号1を背負い、直後の兵庫県大会3回戦では滝川を相手に18三振を奪って完封勝利。続く近畿大会でも準決勝で“強打”“猛打”の智弁和歌山から5回3安打無失点の好投でチームのコールド勝ちに貢献。最終的にチームは近畿大会準優勝に輝いている。

MAX147キロ右腕! “ポスト吉田輝星”の筆頭候補 
石岡一(茨城)・岩本大地(新3年生)

 ひょっとしたら今大会最大の“惑星投手”かもしれない存在である。今大会で春夏通して甲子園初出場の石岡一は全国的にはまったくの無名校。しかもいわゆる“21世紀枠”での出場である。当然、戦力的には見劣りするが、そんなチームを初の甲子園に導いた原動力がMAX147キロを誇るエース右腕・岩本大地だ。昨秋の公式戦は28回2/3を投げ、36奪三振。県大会の準々決勝では夏の県代表だった土浦日大相手に12奪三振をマーク。  続く準決勝の藤代戦では延長13回の激闘のすえ、4-5で無念のサヨナラ負けを喫したが、16三振を奪う快投を見せた。制球力に多少の課題が残るものの、重い速球で球威もあり、カーブやスライダーなどの変化球のキレも鋭い。この石岡一は農業系の学科があり、岩本本人も造園科で学ぶ農業系男子。活躍次第では昨夏の金足農(秋田)の吉田輝星(北海道日本ハム)のように大ブレイクする可能性を秘めている。 ====================  以上がこの春の選抜で注目したい5人の投手である。だが、この5人以外にも履正社(大阪)の145キロ左腕・清水大成(新3年生)、最速148キロを誇る広陵(広島)の右腕・河野佳(新3年生)、187センチの長身右腕・筑陽学園(福岡)の西舘昴汰(新3年生)など期待の好投手は多い。  そもそも甲子園では昔から“春は投手力”と言われている。果たして今大会ではどんな好投手が現れ、そして活躍するのだろうか。 <文/上杉純也>
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