更新日:2019年03月23日 10:31
スポーツ

甲子園で、かっ飛ばしそうな強打者5人。センバツは大混戦

高校通算30発超えを記録する“山梨のデスパイネ” 
山梨学院(山梨)・野村健太(新3年生)

 身長180センチ、体重88キロ。右投げ右打ち。1年生のときに体重が99キロにまでなったことから、福岡ソフトバンクホークスの助っ人外国人大砲の名を取り“山梨のデスパイネ”との異名を持つ。  昨年秋の成績は10本塁打と出場校の選手の中では3位だが、その本塁打率(=本塁打を1本打つのに要した打席数)は7.40とトップ。パワーと飛距離も高校生離れしており、140メートル級の打球を楽々と放つことも。高校通算30発超えをマークしており、その中には昨年夏に出場した選手権でのレフトスタンド中段まで運んだ特大の1発も含まれている。紛れもなく大会屈指の大砲である。

俊足・強肩・好打の3拍子が揃うプロ注目ショート 
八戸学院光星(青森)・武岡龍世(新3年生)

 これまでの4人はどちらかといえば長距離砲タイプだったが、野球センスの塊という点で注目したいのが武岡龍生だ。右投げ左打ちのショートストップで50メートル5秒9、遠投110メートルという身体能力を誇る。昨年秋の公式戦は主に3番に座り、打率は10試合で4割5分7厘。本塁打は2本、盗塁8をマークした。広角に強い打球を弾き返す俊足好打が魅力の左打者。  その一方で、昨秋の明治神宮大会では東邦の最速144キロ右腕・石川からバックスクリーンに本塁打を放つなど、ここぞというときの長打力は見逃せない。主将でもある武岡は昨夏の甲子園も経験しており、あらゆる面でチームを引っ張る、まさに精神的支柱である。  今回の選抜ではまずこの5人の野手にぜひ注目してほしい。

他にもたくさんいる注目打者

 その他にも ・横浜(神奈川)の主砲・内海貴斗(新3年生) ・昨秋の関東大会初戦でサヨナラ満塁弾を放った桐蔭学園(神奈川)の森敬斗(新3年生) ・優勝候補の筆頭・星稜(石川)の4番に新2年生ながら座る内山荘真 ・強豪・東邦(愛知)で石川と3・4番コンビを組む熊田任洋(新3年生) ・思い切りのいいスイングに非凡なセンスを感じさせる竜谷大平安(京都)の5番・奥村真大(新2年生) ・1年夏から甲子園4季連続出場となる智弁和歌山(和歌山)の主将で3番の黒川史陽(新3年生) ・昨秋の九州大会準決勝で特大の満塁弾を放った明豊(大分)の5番・薮田源(新3年生)などに期待したい。  今年の選抜は大会前から多くの好投手が注目されているが、走攻守が揃った野手も負けず劣らずの逸材ばかり。投打のプロ注目選手による名勝負の予感が今から漂っている。 <文/上杉純也>
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