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センバツ高校野球、優勝予想5チームを分析。影のV本命も…

智弁和歌山(和歌山):昨春準Vメンバーを揃え強力打線がさらなる進化

 昨秋の近畿大会ベスト8。練習試合と公式戦を含めた昨秋のチーム打率は3割9分1厘で出場校中トップと伝統の強力打線が健在なうえ、昨年春選抜の準優勝メンバーを主力に多く残しているのが強み。その中でも黒川史陽~東妻純平~根来塁と並ぶクリーンアップはプロが注目する破壊力を持つ。下位打線も切れ目がなく、勢いに乗ると手がつけられない。  例年通り、投手陣が課題だが、2年生エースの左腕・池田泰騎が急成長。昨年春の甲子園決勝戦で大阪桐蔭相手に好投した池田陽佑が控えに回り、継投策で最少失点に押さえることが出来れば大旗に手が届く。

広陵(広島):通算成績33勝1敗と圧倒的な勝率を残す影のV本命

 昨秋の中国大会王者。投手陣は完成度の高い最速148キロのエース右腕・河野佳と絶妙な制球力を誇る控え左腕・石原勇輝。ともに完投能力を持ち、防御率も2点台と安定。ここに奪三振数が多い180センチ左腕・森勝哉が加わり、すべてにおいてハイレベルな布陣が整った。  攻撃陣も4番・中村楓大を中心に広島県大会5試合で33得点。中国大会4試合で28得点と平均6点を超える得点力をマーク。機動力もお手のものでどこからでも得点が狙える打線は相手投手にとって脅威だろう。さらに新チーム結成後、明治神宮大会で星稜に負けるまで練習試合&公式戦を通して無敵の27連勝を樹立している。最終成績33勝1敗と高い勝率をマークしている点も不気味だ。  以上の5チームを優勝候補に推したい。  とはいえ実は春の選抜の優勝予想は難解でもある。県予選の調子そのままで本番に突入できる夏の選手権と違って、一冬越えての高校生の成長力は底知れないからだ。  つまりそれは前評判にまったく挙がっていない意外なチームが旋風を巻き起こす可能性もあるということ。果たして前評判通りに有力校が実力を発揮するのか、それともダークホースが現れるのか。いずれにしても優勝チームが平成最後の甲子園王者となる。 <文/上杉純也>
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