恋愛・結婚

孫正義に鍛えられた40代ベンチャー社畜の、“恋愛こじらせ日記”がキモすぎる

こじらせ恋愛日記帳がヤバすぎる

「これが当時つけていた日記なんですけど、さすがに自分も読むことができなくて…」  そう話しながら見せてくれた大学ノートには、びっしりと文字が書き記されている。そしてノートの間には、当時投函できなかったというマミちゃんへの悩ましい想いを綴った手紙が…。内容が濃すぎて、ごく一部しか公開できないが、97年に一人で迎えた誕生日の日記を少しご紹介する。 ============ 97年某日 厳しいバースデーになった。 今日1日を過ごしての結論は、稲盛成功哲学風に言えば「諦められないこと」だ。今日も諦めない。苦しい、なにしろどうやって努力すればいいか分からないので、ひとえに諦めないといっても、大変だ。もしかしたら狂ってしまうかもしれない。 いとしいマミへ ボクの気が狂ったら、どうか見放して自分の幸福を追求して下さい。狂った人と接するのは、とてもツラいから。ましてや元恋人が…。 ============
こじらせ恋愛日記帳

中には文字がびっしり

 表現は知的なのに、内容は支離滅裂である。  すでに別れているのに、マミちゃんへ「見放してくれ」と頼んだり、諦めないといいながら「狂うかもしれない」と書き記したり、若いって素晴らしい。  他にも「分かってもらいたいことリスト」や「マミの愛し方の移り変わり」など、自分の頭の中を整理しまくってはいるものの、結果として全く結論が出ていない内容が続く。 須田仁之氏

気持ち悪いパワーは才能である?

「これはまた凄いね!」と本人も驚愕していたが、確かにこれだけ深く悩み考えすぎてしまうなら、寝る間も惜しんで仕事に打ち込まないと忘れることは難しかったのかもしれない。 「元々野島伸司作品が大好きで、『愛とはなにか?』みたいなテーマを考えるのが好きだったんです。ロマンチストの気が強かったから、仕事にも恋愛にも思いっきりロマンをぶつけていたのかもしれませんね」  爽やかに笑う須田氏だが、人間の欲望というエネルギーは、時に気持ち悪い行動に人を駆り立て、時にがむしゃらに前へと進むチカラに変える。仕事も恋愛も全力で泳ぎまくる須田氏の書籍からは、そんなことを感じ取れるかもしれない。 【須田仁之】 1973年生まれ 茨城県牛久市出身 自称「エンジェル労働家」の経営アドバイザー。1998年にソフトバンクのグループ企業に入社し、経営企画担当「Yahoo! BB」事業の立ち上げ、衛星放送事業子会社の上場に携わる。2002年に退社し、アエリアのCFO(最高財務責任者)就任。社内ベンチャー企業を設立し、惣菜店の運営を経験したのち、2004年に同社の上場に携わり、CFOとしてゲーム、IT、金融企業のM&Aなどを手がけた。著書『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』(ヨシモトブックス)が発売中。 <取材・文/おおしまりえ>
株式会社フミニティ代表取締役。恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、働き方と恋愛を主なテーマに発信を行う。また、企業向けのマーケティング支援も得意とする。anan、女性自身、現代ビジネスオンラインなどで執筆多数。公式HP「コラムニストおおしまりえオフィシャルサイト」。Twitter:@utena0518
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