孫正義に鍛えられた40代ベンチャー社畜の、“恋愛こじらせ日記”がキモすぎる
「こじらせ男子」という言葉が今では広く知られているが、いくつになっても恋愛面で難ありの男性は存在する。
今回著書『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』(ヨシモトブックス)を上梓した須田仁之氏は、あるときはこじれた恋愛にエネルギーを注ぎ、失恋したら今度はそのエネルギーを仕事に注ぎまくり、大きな結果を出してきた“スゴイ人”である。
須田氏は、ITという言葉が認知され始めた90年代に、複数のIT企業を渡り歩き、一時は創生期のソフトバンクで孫正義氏と仕事をするなどのキャリアを持つ人物だ。
現在40代にして複数のベンチャー企業やスタートアップ企業の社外取締役を務めている。自身のことを“エンジェル労働家”と名乗っているが、そんな彼の20代は、仕事も怒涛の目まぐるしさをみせるものの、恋愛面はかなりのこじらせぶりを発揮。今回はそのバイタリティの源である“気持ち悪さ”を、20年数年たって語ってもらった。
牛久大仏で有名な茨城県牛久っ子の須田少年の恋愛は、大学時代にマミちゃんという、超好みの彼女といきつけの飲み屋で出会うところから始まる。
猛アタックの末に付き合うことになったものの、ここから彼の“ストーカー的依存恋愛”が始まったそう。
「学生時代は週3、4日で会ってました。凄い好きだったけど、性格が全く合わなくて、話も盛り上がらないのに好き好き言って付き合い続けました。周りからも別の人と付き合った方がいいんじゃないかって言われてましたが、でも大好きでした」
そう話す須田氏。ちなみに「マミちゃんの好きなところは?」と聞くと「ルックスです!」と即答していた点に、若さと愚かさを感じてしまう。
「凄い好きだったんですけど、彼女のそっけなさに不満を溜め込んでいて、泥酔するとよく『冷たいんだよ!』ってマジギレして彼女を号泣させていました。でも本当に好きで、ストーカーまがいのことも…。例えば彼女と連絡が取れないからと、勤務地だった駅の喫茶店で8時間半くらい待ち伏せしたり。結局会えなかったんですが、ストーカー行為がバレなくてよかったです」
痛々しいを通り越して、ヤバい過去を笑いながら話してくれる。仕事の凄さとは真逆の凄さを恋愛では発揮しているわけであるが、本書の中ではそんなマミちゃんへのこじれた恋愛模様だけでなく、様々な事業立ち上げに携わったエピソードが、臨場感たっぷりに綴られている。
ちなみに「どうして社畜になって仕事の成果を残せたんですか?」と伺うと、「失恋を仕事で忘れようとしたから」と、サラリと無茶苦茶な動機を語ってくれる須田氏。
失恋の辛さを仕事で忘れる人は確かに多いものの、わざわざ創世記の“どベンチャー”に突撃し、昼夜問わず働き詰めなくても…。そう思うものの、24歳でマミちゃんに振られたエネルギー量が多すぎたのか、普通の会社で普通に働くだけではマミちゃんとの恋の辛さを忘れることはできなかったようだ。
その証拠に、当時つけていた日記を見せてもらったところ、内容が恐ろしい…。
一般的にはそういった人たちは性格面でも癖が強く、仕事よりも恋愛などの私生活にエネルギーを注ぎがちだ。その結果出世できなかったり、逆にそのエネルギーを仕事に上手く注ぎ、大出世するタイプに分かれるように思う。
IT業界で有名な須田仁之氏は恋愛依存だった
20代は社畜になるかこじらせ恋愛男子になるか
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株式会社フミニティ代表取締役。恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、働き方と恋愛を主なテーマに発信を行う。また、企業向けのマーケティング支援も得意とする。anan、女性自身、現代ビジネスオンラインなどで執筆多数。公式HP「コラムニストおおしまりえオフィシャルサイト」。Twitter:@utena0518
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