更新日:2023年03月20日 10:59
恋愛・結婚

40代・恋愛こじらせおじさんが仕事で大成功できたワケ

ひたすらPDCAをぐるぐる回す

「とにかく考えて考えて、自分で見出すのが性格的に楽しいタイプなんですよ」過去の黒歴史を日記とともに振り返りながら話す。
こじらせノート

20代の恋愛を綴ったこじらせノート

 かつて大好きだったマミちゃんとの恋愛中に書いたこじらせ日記には明確な答えは出ていないものの、どうして苦しいのか、マミちゃんにどうして欲しいのか、自分はどうしたいのか。答えのない自問自答がびっしり書かれている。  その量も半端ないのだが、もともとこういった一人PDCAは恋愛にも仕事にも用いることが多く、結果として経験を蓄積し、次のステップに活かすことができたのではと須田氏は分析する。 「恋愛だったら、やっぱりマミちゃんとどうして上手くいかないんだろうと考えた結果、色々見えた部分はありますね。たとえば『合わない人は頑張っても合わない』とか(笑)」  基本中の基本な気がするが…他にも「恋愛で安心感を得るには、究極結婚という契約を結ぶしかない」とか「相性をみる時、自分の場合はルックスの好みと星座を意識すると上手くいく」とか、須田氏なりのマイルールを見出し、結果として3人目の彼女と結婚する。 「上手くやる事ができないなら、上手くやれるまでやり続けるっていうのが、1つモットーとしてあります。前に進むチカラと、やった事を振り返るチカラ。2つがいい感じに働いて、今の自分なんだと思います」

とにかく恋愛も仕事も打ち込みやり切る

 当時の自分に何て声をかけますか?  そう問うと、須田氏は「うーん」と深くゆっくり考え「言葉が見当たらないね」と苦笑。仕事に関しては頑張っているし、休めないのも分かっているからこそ、「死なない程度にね」くらいしか言えないのだとか。 須田仁之氏「恋愛も仕事も、人の5倍はやりきってましたからね。恋愛だったら空いている時間と思考とお金を全部彼女に注いだし、失恋したら本当に寝ずに泊まり込んで働いていた。それを他の人に進めはしませんが、打ち込んでやり切ることでやっぱり次の精度は上がるし、求めるものも変わっていくんじゃないでしょうか」  後悔を残さないで進む。言葉にしてしまうと簡単ですが、多くの人は逃げ道や余力を残しがちだ。  退路を断つという勇気があるからこそ、こじらせたエネルギーを前向きな成功へと転換し、仕事もプライベートも良い成長へとつなげることが出来たのかもしれない。  人生や仕事に行き詰まったときは、勢いのある働き方と恋愛模様を追体験してみると、「俺の人生もまだまだだな~」なんて前向きな気持ちになれるかもしれません。 【須田仁之】 1973年生まれ 茨城県牛久市出身 自称「エンジェル労働家」の経営アドバイザー。1998年にソフトバンクのグループ企業に入社し、経営企画担当「Yahoo! BB」事業の立ち上げ、衛星放送事業子会社の上場に携わる。2002年に退社し、アエリアのCFO(最高財務責任者)就任。社内ベンチャー企業を設立し、惣菜店の運営を経験したのち、2004年に同社の上場に携わり、CFOとしてゲーム、IT、金融企業のM&Aなどを手がけた。著書『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』(ヨシモトブックス)が発売中。
株式会社フミニティ代表取締役。恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、働き方と恋愛を主なテーマに発信を行う。また、企業向けのマーケティング支援も得意とする。anan、女性自身、現代ビジネスオンラインなどで執筆多数。公式HP「コラムニストおおしまりえオフィシャルサイト」。Twitter:@utena0518
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