更新日:2023年03月20日 11:01
エンタメ

老人の尿意を確認するだけのお仕事……って何?__準特急久保田の珍バイト従軍記

公園から駐車場のランプを見るバイト

 マンションの場合、住人の目もあるので本格的にだらけることはできなかったというが、次のバイトはまさに久保田にピッタリだった。 「赤羽にある屋外駐車場の警備をしていたのですが、全自動なので何もする必要はありません。満車か空車かを知らせるランプがあるのですが、私の仕事はそれが満車になったら“満車の看板を持って道に立つ”というものでした」  しかし平日の赤羽。駐車場が満車になることは一度もなく、久保田はちょうどランプが見えるという近くの公園のベンチに座りながら一日を過ごしていた。しかもこのバイトは2人の交代制。交代制といっても仲良く2人でただベンチに座っているだけだが……。 「シシガシラの浜中さんといつもベンチに座っていたのですが、ある日たまたまタモンズの安部さんが息子さんと公園に遊びに来ていまして。当然、“お前ら何やってんの?”となりまして。結局その日は息子さんと4人でサッカーをしていましたね」
準特急久保田

舞台に出演する前は公園で練習することも

 これでも5時間で8000円のバイト代が出たそうだ。珍バイトといえど、どれもやることといえば、ただひたすら待つだけ。その時間でネタでも作ればどうかとも思うが、久保田はこう返す。 「こういうときに考えたネタほどつまらないんですよ。集中しきっていないので無理です。暇なときはエロ画像とか見ています」<取材・文/國友公司、撮影/藤井敦年>
元週刊誌記者、現在フリーライター。日々街を徘徊しながら取材をしている。著書に『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)。Twitter:@onkunion
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